「安定収入」を目指す人が最もやってはいけない誤解とは

こんにちは。行列FPの林です。

今回は少し概念的な話になりますが、「生活の安定」「収入の安定」を目指す人が陥りがちな誤解についてお話してみようと思います。結論からいうと「変化を受け入れ、変化していくこと」が収入の安定をもたらします。これは一体どういうことでしょうか。

この記事では以下を学ぶことができます
・収入の安定という目的と手段を混同せず、変化していく大切さ
・あなたが変化を受け入れ推奨する環境にいるかどうか
・環境が変化を許さないなら、あなたはどうすべきか
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目次

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変化を阻む職場の特徴とは?

突然ですが、あなたが働く場所に以下のような特徴はありますか?

  • 失敗すると昇進ができない、あるいは鈍ってしまう雰囲気がある
  • 失敗したら上司に叱責された
  • 社内向けに完璧なプレゼンをするため、入念かつ用意周到に準備を重ねる。これに多くの時間と労力が奪われている
  • 残業をいとわない空気がある。残業している人が「神格化」されている。早く帰るのに非常に大きな心理的抵抗がある
  • 緻密な業務マニュアルがあり、そこから逸脱すると罰せられる制度がある。
  • 業務マニュアルを修正、改定するのに様々なハードルがある
  • 職場に笑いが少ない、もしくは笑いがまったくない
  • 上司に手柄を横取りされることがある

もしこうした特徴に当てはまる職場におられるなら、要注意となります。変化を阻む職場にいれば、あなた自身が変化することができなくなり、ひいては生き残れないかもしれないからです。

特に規模が大きく、過去の経験や仕組みを積み上げている会社に、変化を阻む要素が多いといえます。

収入の安定とは?

変化変化と言ってますが、だからといって収入がころころ変化するのは受け入れがたいでしょう。

ではここでいう安定とはどういうことなのか、理解しておきましょう。

収入の安定とは、必要十分な収入を継続的に得ることができる状態、と定義しておきます。したがって短絡的にサラリーマンになることを意味しません。自営業や経営者でも、必要十分な収入を継続的に得ていれば収入は安定しているといえますね。

収入の安定はそれでいいとして、安定というのは他にもあります。例えば地元の企業で働く人と、転勤族の人とでは、前者のほうが「生活環境が安定」しているといえます。一般に人は変化を避ける傾向があるため、いろいろなものが安定している方が望ましいと考えます。

一方で、世界は絶えず変化し続けています。一日経てば新しいサービスが現れたり、あるいは旧来のサービスが終了したりします。会社の設立も、倒産廃業も、毎日起きています。

したがって、全てにおいて安定を求めるのは非現実的です。世界に合わせて、自分自身を変化させていく必要があると言えるでしょう。

安定という言葉で誤解してはいけないのは、例えば収入を安定させるという目的があるなら、それを実現する手段まで安定(固定)させてはいけない、ということです。あくまで手段は手段ですから、それは時代や環境の変化に応じて変えていく必要があります。

変化の早い時代ですから、むしろ安定した収入を得たいなら、自ら積極的に変化する必要があるとすらいえるでしょう。

変化を受け入れる意識を持とう

「変化し続ける状態」こそが安定である

「学習する組織」ピーター・センゲ

ということで結局、結論はここになるんですが、まず「常に変化していくことこそが大事だ」という意識があまりなかったとしたら、まずこの意識を持っておくことが大事だと思うんですよね。

一口に変化と言ってもいろいろあるので、特にビジネスにおいての変化とは何かを意識して欲しいのですが、それは「(顧客への)価値の変化」です。これは世界が少しずつ変化するのに伴い、常に変化しています。

過去の事例を紐解けばそれこそ無数にありますが、誰でもわかりやすい例では「写真のフィルム」などがあります。

写真に関して、銀塩写真→デジカメ→スマホと時代が進歩してきましたが、銀塩写真全盛だったころは超優良ガリバー企業として「コダック」が世界に君臨していました。

銀塩写真全盛のころ、フィルム業界の収益性は

「1ドルの売上のうち、70セントが利益」

「未来のカタチ」楡周平

といわれるぐらい高かったそうです。それがデジカメ(デジタルカメラ)の登場であっという間にシェアを奪われ、超優良企業だったコダックも最終的に破産申請をする羽目になりました。

コダックは銀塩カメラにこだわり、フィルムの提供や現像サービスを続けたわけですが、市場が変化し、その価値自体が短期間でゼロになってしまったわけですね。

これは極端でわかりやすい例ですが、小さな変化は毎日様々なところで置きています。

ですので我々がビジネスを営んでいく上で、どのように価値が変化しているかを見極めながら、我々自身も変化し、常に顧客ニーズのある価値提供をし続ける必要があります。

これができなければ、今はどんなに強かろうが、会社が大きかろうが、滅んでしまう可能性があるということです。

あなたは変化できる環境にいますか?

そこであなたに、今すぐチェックしてほしいことがあります。

それは「あなたが今いる仕事の環境は変化を受け入れたり、推奨されていますか?」ということです。

実はこれ、極めて重要な視点で、もしあなたが以下の項目に当てはまるような環境にいるなら、環境自体が大きなリスクとなる可能性があります。実は冒頭でチェックリストを確認してもらったのもこの理由です。

このような特徴は全て「変化を阻むもの」です。もちろん一つも問題がない企業などというものはなく、どこも多少の課題は抱えているものです。ですが冒頭の項目に多く当てはまるほど、警戒が必要なのはいうまでもありません。

もしあなたがこうした職場にいるとしたら、職場の環境を変えるか、あるいは転職なり独立なりして働く場所自体を変えていくしか、変化する方法はないのかもしれません。

ただしそれは朗報でもあります。

周りが変化せずとも、あなた自身の考え方や行動を変えたりすることで、あなた自身が変化できる、ということです。ですから、諦める必要はまったくないどころか、ある意味、今、この瞬間からでもあなた自身が変化していくことが可能なんです。

もしそれができないとしたら、変化を阻む原因は、実はあなた自身の中にあるのかもしれません。だとするとその原因を取り除かない限り、企業に属しようが独立起業しようが、コダックのように時代に取り残され、滅んでしまう可能性があるということです。

もしあなたが変化することの重要性に気づいたなら…今すぐ、自ら変化を始めてみることをお勧めします。そこから新しい人生が始まるかもしれないのですからね。

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