FPがネットで集客するために、コピーライティングのスキルは必須か?

FP協会ときんざいの試験違い

ネットで集客するのに、文章は必須です。

これは間違いありません。

よく「これからは動画の時代だ!」
と言われたりしますが、
動画の中で喋りませんか。

あれ、立派な文章ですよね。

文章を文字で表すか、
声で表すかの違いはありますが
結局どちらも同じ文章です。

では、FPがネット集客するために
文章術、いわゆるコピーライティングのスキルは
必要なのでしょうか。

目次

世の中に「売れる文章」というのはない

「コピーライティング」という単語は
耳にしたことがあると思います。

この場合のコピーというのは
商売上の文章のことであり、
モノやサービスを売っていく目的の文章です。
販売(セールス)なので、
セールスライティングと言われることもあります。

もしあなたがコピーライティングについて
もう少し勉強したいとお考えなら、
例えばこちらのような本もお勧めです。

このコピーライティングの話の中で、

「売れる文章」

というフレーズが出てくることがあります。

曰く、その文章があれば
あなたの商品やサービスが
飛ぶように売れていくと…

結論から言えば、
「売れる文章」というのはおかしいですね。

売りたいモノやサービスの内容がしっかり伝わり、
結果としてそのモノやサービスが売れる、
というのはもちろんあるのですが、
文章そのものが売れているわけではないですから。

ここは間違えやすいところですので、
しっかりと確認しておきましょう。

当たり前の話なんですが、まず商品やサービスがあり、
それを「よりよく売れるようにしていく」というのが
正しい順序です。

文章はあくまでも価値を伝える「媒体」に過ぎません。

ここを誤解すると、あたかも文章だけで
ビジネスが成立するかのような印象を持ってしまうので
気をつけてください。

そんなことは決してありません。

とは言え、文章によって結果は変わってきます

そうは言っても、文章次第で
売上が何十パーセントも変わったり、極端な例では
2倍、3倍と売上が拡大することだってあります。

それぐらい、価値を伝えるというのは
商売上とても重要なフェーズなんですね。

こうした重要性があるために、
世の中には高額なライティングセミナーや
ライティング塾のようなものがあります。

安いもので20〜30万円、本当に高額なものは
100万円を超えるようなものまであります。

ちょっと極端な感じもしますが、
文章一つで売れ行きが変わるのであれば
100万円単位で投資しても全然ペイすると
考えている人が多いということですね。

それだけものを売るというのは難しいということの
裏返しなのかもしれませんが。

確かにこうしたセミナーや塾も、
内容がしっかりしたものであれば
価格以上の価値はあると思います。

でも、ちょっと待って下さい。

あなたは今後、FPとしてやっていきたいんですよね。

こうした高額塾のようなものは
コピーライターの専門家になれるぐらいの
内容を誇るものもあると思いますが、
別に「コピーライター」としてやっていくのが
あなたの目的ではないはずです。

FPは自分の専門性を売っていくのが
基本ですが、この自分を売っていくために
専門のコピーライターである必要はありません。

FPが書く文章として一番大事なことは…

「分かりやすい文章を書く」

ということです。

特にネットでは、この「分かりやすさ」が
重視される傾向にあります。

FPは分かりやすい文章を書くのに適した職業

ここでFPの価値とはなんだろう、という
原点を思い出してください。

一言で言えば「お金の専門家」なのですが、
税理士や宅建士のような独占業務があるわけではありません。

どちらかといえばお金の幅広い分野に精通した
ジェネラリスト的な専門家、という位置付けです。

お客にとってのFPの価値とは…
分かりにくいお金のコトを分かりやすく説明し、
理解を助けたり、行動を促したりすること
だと思います。

他にも価値はあるはずですが、
最も入り口の、最も基本の価値は
ここにあると僕は考えています。

難しいお金の話を、難しく話していては
誰もあなたに依頼なんてしませんからね。

ということは、FPとして書くべき文章は
お金の話を分かりやすく書き、
分かりやすく伝えるということです。

これなら、別にコピーライターのスキルなんて無くても
できそうですよね。

分かりやすい文章を書くためには、
当然その分野に精通していないといけません。

中途半端な知識で書いても
噛み砕いた形で書くことが出来ず
結局法律文書そのまま、みたいなのが出来上がってしまいます。

誰もそんな文章を読みたいとは思っていませんから
これでは失敗です。

でもFPであればお金の専門知識を持っていますから
その知識を駆使して分かりにくいことを
分かりやすく書くことが出来るはずです。

僕が、FPは文章を書くのに適していると
考えている理由がこれです。

特に他の専門家に比べて知識の幅が広いですから
(その分、特定の分野の深掘りは足りませんが)
ジェネラリストとしての立ち位置を活かして
様々な角度から詳しく書くことが出来ます。

例えばiDeCoやNISAなどの非課税制度を

  • 税制の視点から書いたり
  • 投資の視点から書いたり
  • 老後資産の形成の視点から書いたり
することができるのは
まさにFPならではと言えるでしょう。

税理士だと税制には非常に詳しいかもしれませんが、
投資の視点が欠けているかもしれません。

社労士だと年金(老後資産)については詳しいかもしれませんが、
税制と投資の話は苦手かもしれません。

FPならお金の全体像を有機的につなげて
分かりやすく書くことが出来ますね。

一つの話題について
こうした様々な視点から分かりやすく書くことで
読者はだんだんと「本当に分かっていく」わけです。

分かりにくいことを分かりやすく伝えるだけで
読者はあなたのことを信頼してくれたり
専門家として認めてくれたりします。

そうなれば、いずれあなたの元に
たくさんのお客様が訪れることになるでしょう。

FPの書く文章(コピー)は、これでいいわけです。

さらにもう一歩前に進むには

分かりやすい文章を書く、ということを意識しながら、
ライティングスキルをさらにもう一歩先に進めるためには
最初はやはり本や教材で学べばいいと思います。

僕もいろんな本で、勉強してきました。

冒頭のシュガーマンの本などは割と古典ですので
読んだことのない人は面白いと思います。
(結構、ベタな話も多いですが、それはそれで勉強になりますよ)

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