FPこそ使える!アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)という読書法はご存知ですか?

ちょとと遅くなりましたが、
あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

年末年始にかけて、
ゆったりした時間のある方が多かったせいか、
ライフプランのお申込みがいつもより多く入ってきました。

もしかしたら事務所のキャパを超えているかもしれませんが(汗)
なんとかがんばって期待に応えていきます。

さて今日は集客の話から少し離れて、
アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)という
読書法をご紹介したいと思います。

FPに役立つネタとして、今年はこういうエントリーも
少しずつ増やしていくつもりです。

目次

アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)とは

アクティブ・ブック・ダイアログ(以下ABD)とは
聞きなれない言葉かもしれませんが、
新しい読書法の一つです。

開発者は竹ノ内(Facebook)氏。

ABDの特長は

  • みんなで一冊を分担して読むので、短時間で一気に理解できる
  • 読んだ部分をプレゼン形式で発表するので、表現するスキルが身につく
  • 全体が俯瞰できるので、より幅広い理解ができる
  • ダイアログを通じて、一人では気づけない深い理解ができる
など、たくさんあります。

メリットが多く、一人で本を読むより断然いいわけですが
参加中ちょっとしんどいのは「分担して読む」という部分。
これは例えば10人参加のABDなら、1冊の本を10個のパーツに分けて、
それぞれのパーツを読み込むということになります。

だいたい、10から20ページぐらいを短時間で読み込み、
それを白紙5から7枚程度にプレゼン資料として
時間内に準備します。

これがまぁ、しんどいところではあるんですが、
1冊の本を一人で読むことに比べれば断然楽だし、
みんなと一緒にやるので逃げられず、強制的に
読書が進むというご利益もあります。笑

一人だとどうしても後回しにしてしまい、
結果積読が増える…ということになりますからね。

ABDの流れ

あまり理屈ばかりグダグダ書いても分かりにくいと思いますので、
具体例をご紹介しながら、ABDの流れと雰囲気を
体感してもらおうと思います。

ABDの事例:「ホラクラシー」

つい先日、「ホラクラシー」という本を
ABDしてきました。

これを例に、ABDの流れを説明します。

チェックイン、パートの読み込み、資料作成と発表

まず、ABD開始時に参加者全員で
チェックインを行います。

チェックインとは聞き慣れないですが、
今の心境や感じていること、考えを一人一言ずつ
喋ってもらうというものです。

敢えて雑念を表に出すことでモヤモヤ感を払拭し、
ABDに集中してもらうのが狙い。

ルールとしては、喋ったことに対する
リアクションは原則無しということで、
これは何でも安心して喋れるようにするためです。

ABDに限らず他のミーティングにも応用できるので
ぜひ全員でチェックインしてみてください。

さてチェックインが終わると、参加者にABD初心者が居れば
ABDの概要説明をし、なければ、早速本の読み込みに入ります。

あらかじめファシリテーターが本を人数分に区分けしておき、
参加者それぞれが各パートを分担します。
割当はランダムでもなんでもよくて、
よくやるのは「本度」を自己申告して本度順に
割り当てていく方法です。

本度ってなんやねん!笑

例えば僕はホラクラシーの9章、275ページから290ページを
担当しました。

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さて、読み込みとプレゼン資料作成は40分程度で行います。

これが結構、時間が足りなくなったりするんですが、
集中、集中。

で、できました。

プレゼン資料を、壁一面に貼り付けた様子がこちら。

dsc_0208

僕が作った資料は右側ですね。
(うーん、デザインセンスなし…苦笑)

ずらずらっと並べると、こんな感じになります。
結構、圧巻でしょ。

dsc_0205

これがわずか40分程度でできるのですから、
集中による生産性はすごいものがあります。

そうそう、ABDの参加は事前に本を読む必要がありません。
(読んでも構いませんが)。

ということは、全員の発表が終わるまでは
本の流れを全く知らないまま、担当したパートだけを
理解して発表することになります。

これが結構面白くて、
参加者それぞれがパズルのピースを作り、
最後にそれが組み合わさって一つの絵になるような、
そんな面白い体験ができるのも
ABDの特長の一つですね。

発表

全員分を壁に貼り付けたら、
本の順番に沿って発表していきます。

発表は一人2分。

スライドが5,6枚ありますので、
結構、急ぎ足で説明しないといけません。

発表の様子(僕です)
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なんでこれだけ短いかというと、
単純に人数が多いからです。

例えば10人参加して2分なら20分、
これを4分にしてしまうと40分となります。

限られた時間でいかに効率よく
インプット、アウトプットするか?
という観点で見ても、
ABDはよい訓練になります。

最後の人が終われば発表フェーズは終了です。

ダイアログ

次に、ABDの大きな特長の一つに
「ダイアログ」というフェーズがあります。

このダイアログでは、参加者が4,5名ぐらいのグループに別れ、
それぞれのグループで本の内容について対話をし
理解を深めようとするものです。

ダイアログに入る前に、
全員、発表資料の気になる部分に
それぞれチェックを入れていきます。

チェックが集まったところなどを参考に、
一人一つずつ「問い」を立てます。

この「問い」がダイアログのネタになります。

「問い」は各自ポストイットに書き出し、
大きめの模造紙に貼り付けて
グループ内でシェアしながら
ダイアログを進めます。

ダイアログでは何を言っても基本自由ですが、
発言者はトーキングオブジェクト(1個)を持つというルールで、
一人ひとりの発言を丁寧にシェアしていきます。

聞き手は発言者の意図からさらに問を深めたり、
模造紙に自由に書き込んで内容を整理していったりします。

出来上がった模造紙は、こんな感じになります。
dsc_0211

キーワードを拾い出すだけでも、
内容の理解が深まるので
このダイアログには非常に価値があります。

まとめ

ABDについて、事例を使って
ご紹介してみました。

ちょっと、興味が湧きませんか?

興味のある人は、参加は自由ですので、
いつでも僕まで連絡ください。

だいたい僕の周りでは、
京都と大阪で活動しています。

特にFPって、読まなきゃいけない本が多くて、
買ったは良いけど積読、というのが
多いのではないでしょうか?

あるいは、いつか読みたい古典が
本棚の奥の方で開かれずに眠っていませんか?

こういう手強い本こそ、ABDは真価を発揮します。

まだABDはメジャーな方法とは言えませんが、
一度でも体験すれば非常に面白い、
シェア型の読書スタイルだと分かりますので
ぜひ、FPにも流行ればいいなと思いますね。

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