FPさんであれば勉強熱心でしょうし、セミナーにもよく参加すると思います。
そもそも、継続教育を受けて単位を揃える必要があって、セミナーにもほぼ強制参加、みたいなところはあります。
でも、僕が周りの人を見たり、聞いたりするとセミナーをちゃんと活用出来ている人と、そうでない人の2パターンがあるようです。
そこで、僕なりのセミナー参加法、活用法みたいなのをお話してみたいと思います。
あくまでも僕個人の考え方に過ぎませんが、僕自身、今まで無料セミナーから数十万円する高額セミナーまで、いろいろ参加してきましたからそれなりに参考にはなるかと思います。
なお、ここで言うセミナーは基本的にビジネスセミナーのようなものを想定しています。
この記事では
目次
あなたはなぜ、セミナーに参加するのでしょうか。
単なる情報収集?
それとも、ビジネスを飛躍させるためのヒントを得に?
もちろん、目的はいろいろですよね。
例えば、「オシャレを楽しむセミナー」とかがあるとすれば、そんなに必死になって聞くようなものではないでしょう。笑
楽しく参加すればそれでOKです。
でも、あなたがもしビジネスを成功させたいという目的で参加するのであれば
「なぜ参加するのか?」
という問いに明確に答えられなければいけませんし、同時にそれがFPビジネスの成功へ明確に向かっていなければいけません。
そうでなければ、目的と行動がちぐはぐになってしまいます。
少し、厳しい言い方をするようですが、目的意識なくセミナーばかりに参加していては成功は遠のいてしまいます。
その理由については後でもう少し詳しくお話しようかと思いますが、その前に、実際にセミナーに参加してばかりの人はどんな人なんでしょうか。
僕が感じている「セミナーに参加してばかりいる人」は大きく
の二パターンです。
成功している人で、セミナーに参加しまくってる、サービスを利用しまくっている人は、実際おられます。
そういう人は、なにもしなくても毎月50万、100万円、1000万と収入があって(もちろん利益)、時間とお金がたっぷりあるので、次のネタを探しているんですね。
このように大成功している人は別にして、もしあなたが今現在成功できていなくて、でもセミナーに参加ばかりしているなら、上に当てはまっていないかどうか気をつけてくださいね。
自分探しのためにセミナーを活用するのはさすがにやめたほうがいいと思います。
あくまでもあなたはあなたで、講師は講師です。
答えは自分の中にしかありません。
また、モチベーションアップというのは一見合理的に見えて、効果が薄いですのでこれも避けたほうが無難です。
セミナーのモチベーションって数日間ぐらいは持続しますが、それ以降、ほとんど持続できずにすぐに元に戻ってしまいます。
これは心理学上の知見から見てもそうだと言えるので、やめておいたほうがいいでしょうね。
だからこそ中毒みたいな感じで頻繁にセミナーに出かけるのだと思いますが、その事自体が問題である、という根本課題に目を向ける必要があります。
つまり、そもそもセミナーでしかモチベーションを上げられない「あなたの」ビジネスって、一体なんなんでしょうか?
と自問自答しないといけません。
例えば社長がモチベーションを失い、仕事そっちのけで毎週なんらかのセミナーに参加ばかりしていたら、そこの社員は不安を感じるのではないでしょうか。
不安を感じるだけならまだしも、その会社が存続できるかどうかすら雲行きが怪しくなってきますよね。
本来社長なら、その会社のビジネスに熱意を持って取り組んでいるはずで、モチベーションアップのためにセミナーに行くなど、ほとんど考えられないはずです。
個人事業主であっても、一種の社長のようなものです。
あなたがこんな迷える子羊のような状態なら、ビジネスがうまくいくはずがありません。
このように考えれば、モチベーションアップのためのセミナー利用がいかに危険なことか、納得出来るのではないでしょうか。
年に1,2回とかならまだ大丈夫でしょうけど、頻繁に行っているようならちょっと考え直してください。
では、セミナーはどう活用すればいいのでしょうか。
セミナーというのは、双方向のコミュニケーションです。
確かに講師の情報発信がメインですが、質疑応答は当然あるでしょうし、参加者同士のワークなどを行うこともあるでしょう。
そう考えると、セミナーというのは、双方向のコミュニケーションの場と考えてもいいと思います。
だとすると、セミナーが成功するか失敗するかは、実は参加者の意識も一つの要因となるんです。
本当にそうなの?
と思われるかもしれませんが、例えば「無料セミナー」を想像してみてください。
よく、無料セミナーは成功しづらいと言われています。
この理由は、参加者の意識の低さにあります。
もちろん、参加者はわざわざ意識を低くしようとは思っていないと思いますが、「無料で参加できます」ということ自体が「気軽に参加していいですよ」というメッセージになっているわけですね。
となると、当然意識の低い参加者も入ってきますから、セミナー自体が良く言えばほんわかとした、悪く言えば双方にとって得るものが少ないという状況に陥る可能性があります。
全ての無料セミナーがそうだとは言えませんが、そういう傾向はあると思います。
ですので、500円でも、1,000円でもいいので、ちゃんと参加費を払って参加するという意識を持ってもらうことが大事です。
ちょっと主催者側の話に逸れてしまいましたが、参加者として、ではどういった意識で参加すればいいのでしょうか。
以下、僕の考えを4つほど提案してみます。
まず、当たり前の話なのですが、セミナー参加の目的をしっかり決めることです。
ダラダラと、漫然と参加したとしても、あなたのためにもならなければ、実は主催者や講師のためにもなりません。
まぁ、数万円以上の本格的なセミナーであれば、参加者が増えることで主催者の収入も増えますから、そういう参加者が居ても構わないかもしれませんが、それでもダラダラと参加して欲しいとは思っていないはずです。
(もしそう思っているとしたら、単に金儲け…以下略)
ですので、参加のたびに、その目的をハッキリさせてください。
一番いいのは、
「このセミナーに参加することが、自分とビジネスの価値を高める最善の方法か?」
を常に問うことです。
これはなかなかハードな質問ですが、自分の中で常にこの問いを投げかけることで、明らかに無駄なセミナーは避けることが出来ます。
セミナーに参加する以上、時間と労力と、(少しの)お金が必要です。
あなたの貴重な資源を使って参加するわけですから、まず最初に「価値を高められる可能性」がなければ、さっさと参加を見送るべきです。
「価値がある」と判断できれば、次はその成果目標を決めることです。
これは、できれば参加の前に決めておくといいでしょう。
例えば
「今回は◯◯のノウハウを聞いて自分に取り入れる」
とか
「今回は参加者と積極的に交流してネットワークを広げる」
とかですね。
これは目的がはっきりしていれば、簡単だと思います。
さて、上の項目と矛盾する部分もあるのですが「セミナー中は、無心で聞く」のがお勧めです。
目的意識は持っていいのですが、変なフィルター(色眼鏡)は持ち込まない、ということですね。
ここのバランスは結構難しいのですが、これが出来るようになると、セミナーから得られる価値が何倍にもなる可能性があります。
そもそもセミナー講師とあなたとのレベルが違う場合、講師が言っていることが分からない場合もよくあります。
その場合、その場で理解はできないので、言っていることを「ありのままに」書き留めておくわけです。
分からないことを単にスルーするのではなくて、分からないなりにきちんと記録しておくということですね。
分からないことをスルーばかりしていたら、いつまで経っても成長できませんから。
で、そうして記録しておけば、後で時間が経ってあなたが少し成長したとき、その言葉の意味が分かることがあります。
僕も、セミナー中は大体、必死でメモしてます。笑
これは、講師の言葉を聞き逃さないようにしたいという僕のポリシーでもあるのですが、後から見返して、
「あぁ、なるほど、ここはこういう意味で言ってたのか」
とか、
「実はココとココがつながってたんだ」
といった新しい発見が「セミナーの後」にあるという、経験をしてきたからです。
これができれば、得るものは大きいですよ。
内容が抽象的で高度なセミナーの場合特にお勧めでその場で理解できることはほんの少しですから、後から理解を深められるよう、できるだけ「ありのまま」を記録しておきましょう。
何より、自分が少しでも成長していることを実感できるので気持ちもいいですしね。
僕は「メモ書き禁止」のセミナーにはよほどのことがない限り参加しないルールにしています。
それぐらい、セミナーから得る体験価値というのを徹底して重視しているんですね。
詳細なレジメが配られる場合はそれでもいいですが、できれば聞いた内容を自分の手で書き留める方が、必死で内容を聞くようになるのでお勧めです。
そもそも、情報を一方的に得るだけの目的なら、わざわざセミナーである必要があるんでしょうか?ということです。
書籍や別売のDVD、情報教材などの方が、手元に残る分、いいんじゃないでしょうか?
なぜ、あなたがわざわざその場に足を運び、その空間を共有する必要があるのか。
そう考えると、「なんとなく」でセミナーに参加することがいかにもったいないことか、時間と労力を無駄にしているかが分かるはずです。
そんな無駄なことを続けていては成功できるはずがない、というのは容易に理解できると思います。
ここまでの意識を持ってセミナーに参加すれば、多かれ少なかれ、セミナーから重要な何かをつかむはずです。
その掴んだ何かを、そのまま「知識」にだけするのは非常にもったいないことです。
ビジネスで成功していくためには当然行動力を上げないといけないので、その何かを元にあなたなりの行動につなげていきましょう。
意識と行動が変われば、当然、結果が変わります。
セミナー講師や主催者からすれば、参加者の意識と行動、そして結果が変わるのが、一番うれしいはずです。
それはセミナー講師への恩返しにもなるので、できるだけ行動に移してくださいね。
逆にいえば、行動に移せるだけの確信を持って参加できないなら、見送ってもいいと思います。
例えば、今立ち上げようとしているFPビジネスの準備が忙しくて、セミナーの新しいノウハウを取り入れる余力がなさそうだ…。
ということであれば、無理に今、セミナーに参加する必要はないと思います。
よく、
「今を逃したらチャンスがない!」
と思う人もいるかもしれませんが、同じようなセミナーは何度も行われるのが普通ですので大丈夫ですよ。
折角参加するのですから、できるだけ価値あるものにしたいですよね。
これはあなたのためだけでなく、セミナー主催者や講師も望んでいることです。
セミナーをお金儲けの手段としか考えていない主催者は別ですが、ほとんどの主催者や講師は参加者にできるだけ価値を与えよう、できるだけ成功してもらおう、とがんばってやっているはずです。
その期待に応えるためにも、できるだけセミナーから多くの価値を引き出したいものですね。
もちろん、全てのセミナーについてこんな真剣に検討する必要はありません。
あなたが成功していくにしたがって、時間とお金に余裕が出てくれば、新しいアイデアを求めたり、なんらかのリフレッシュのためにセミナー参加するのも全然いいと思います。
でも、それはあくまでもFP業やビジネスが成功してきたらの話。
あなたのFPビジネスを「今」、成功させようと思っているなら、そんな悠長なことを言っているヒマなんて無いはずですよね?
あなたはセミナーから価値を引き出せていますか?
それとも…。
あなたがもしセミナーで集客したいと考えているなら、この記事もお読みください。
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