FPの「無料サービス」は本当に良くないのか?

「無料でお金の相談、承ります!」

よく聞くフレーズですよね。

でも、無料サービスはしないほうがいい、
という話もよく聞きます。

実際にはどうなんでしょうか?
僕の経験も踏まえてみました。

目次

FPは「無料サービス」をやめるべきか?

ここでいう無料サービスは、
バックエンドに保険販売が入っている場合の
無料相談などは含みません。

ここでいうのは
純粋にボランティアになってしまうような
無料サービスのことです。

例えば

  • 無料の家計診断
  • 無料の保険の見直し
  • 無料のライフプランサービス

…などなど、
色んな形があると思います。

で、一般論として、
無料でサービスするのはよろしくない
と言われていると思います。

あなたも、そう言われたことがありませんか。

その事自体は、間違ってはいません。

というのも、無料でサービスしてしまうと
以下のような弊害があるからです。

  • 今後の活動費が得られず、継続的にサービスできない
  • 顧客がサービスの質を「無料レベル」と勘違いするので、真剣に受け取ってもらえない
  • 気軽なキャンセルなどを誘発してしまい、余計コストがかかる
  • 結果として、こちらのモチベーションも下がる可能性がある

ですので、できるなら無料サービスは
提供しないほうが良さそうに見えます。

また、ブランディングを気にする人もいるようです。

曰く、

「無料でサービスを提供するような、安い人間と思われたくない」

ですね。

例えば

「あの人は無料で何でもかんでも相談に乗ってくれる」

という評判が立つのは、
確かに考えどころではあります。

それでも無料サービスをした方がいい理由とは?

実は、それだけのデメリットがあっても、
そのデメリットを上回るメリットが存在します。

そのメリットとは

「あなたの経験」

です。

これは僕の意見も入っていますが、
無料サービスを提供する判断基準として
正確には、

「経験の少ないうちは無料でもサービスすべき」で、
「経験が得られたら無料サービスはやめるべき」

だと思っています。

要は、あなたにとって新しい経験が手に入るのであれば
無料でやってもメリットの方が大きい、
という考え方ですね。

これは僕自身の経験からも、
本当にそう思います。

確かに無料ですから金銭的には厳しいですし
顧客によっては、軽々しく受け取られてしまったり
無料で何でもやってもらえると勘違いされて
無理な要求をされてしまったり…。

僕は何度も、このような経験をしました。

でもだからといって、
無料サービスをやめてしまうべきだとも
思いません。

なぜなら、上のような事自体が、
貴重な経験となるからです。

つまり、

「無料でやったらこんなことになるのか!」

という経験もできるということです。

もちろん、誠実なお客様であれば
無料だろうが有料だろうが、
こちらの話を真剣に聞いてくれます。

そうしたお客様も少なからず存在していますので
無料だからといって必ずしも
経験が積めないわけではないんです。

それに「経験」というのは、
無い人にとっては喉から手が出るほど
欲しいものですよね。

世の中には「経験を積ませる」だけで
料金を取るサービスもあるぐらいですから
経験にはそれだけ強いニーズがあるということです。

であれば、無料だろうとなんだろうと
さっさと経験を積んでしまうのが
良い効果を生んでくれるはずです。

場数を踏んで経験を積めば

  • 実際に経験することで、自信がついてくる
  • 実際に料金を頂くために何が必要かが見えてくる
  • 無料で集客するとこんなにも集まるのか!という知見が付く
  • お客様アンケートなど実績を見せることで、集客の効果が高まる
  • どんなお客様も怖くなくなってくる(笑)

などなど、ものすごいメリットが付いてきます。

これだけのメリットがありますので
無料のデメリットなんて
遠くに霞んでしまいますよ。

自信がついてきて、
有料のサービスが出来るようになれば
本来の目的達成ですね。

そのための一つの通過点
だと思えばいいでしょう。

ブランディングを気にする場合も、
無料サービスは一時的なものですから
ほとんど気にする必要はありません。

逆につまらない意地や単なるイメージだけで
貴重な経験を積むことをやめてしまったら、
あなたのビジネスそのものが危機的状況に
なってしまいます。

それじゃぁ本当にお金を稼げない、
無料どころか貧乏FPになってしまうので
本末転倒といえるでしょう。

あなたのプライドや人格は、無料サービスごときで
揺るがされるようなものでもないでしょうから、
そこは全く心配不要なのです。

他事務所で働くことが、経験につながるのでは?

無料サービスに加えてもう一つ、
経験を得るための手段として

「他の事務所で働く」

というのがあります。

従業員として働けば、
その事務所に既にあるノウハウは
働きながら学べますし、
お金ももらえるので一石二鳥、
に感じますよね。

もちろん、それであなたの目的が達成されるなら、
一番いい方法だとも言えます!

ただ、以下の点には注意してください。

  • あなたが本当に得たかった経験かどうかは、働いてみるまで分かりません。
  • 将来的に独立しようと考えているのであれば、その事務所があなたの独立を理解してくれることが条件です。

事務所によっては、同業他社への転職は(一定期間)禁止ですし、
その延長で、独立することに難色を示されることもあるでしょう。

それもそのはずで、
ノウハウやスキルだけ持って行かれては、
事務所としても困ってしまうからです。

これは別にFP事務所に限らず、
どのような業界でも同じようなものです。

実際困っている、という人を僕も見たことがあるので
経験を得る手段として考える場合、
慎重に選ぶようにしてくださいね。

将来的な独立を視野に入れて働きたいなら、
最初からそうしたことに理解がある事務所を
選ぶべきだと思います。

そしてそれは事務所によって様々ですね。

僕みたいに普段から情報発信している事務所なら
よく理解してから応募できるので
そうしたトラブルも減らせると思います。

まとめ

「経験」というキーワードを軸に、
無料サービスや事務所勤務などについて
僕の意見をお話してみました。

これ以外の選択肢としては

  • セミナーや塾で教えてもらう(疑似体験する)

というのがあります。

結局、お金を払ってでも欲しいぐらい
経験というのは貴重なものなんですよね。

無料ですぐに経験できるなら
それに越したことは無いと思うので、
さっさとやってみることをお勧めします!

プロフィール
行列FPメルマガ

コメントフォーム

名前 

 

メールアドレス 

 

URL (空白でもOKです)

 

コメント

トラックバックURL: 
プロフィール

こんにちは、林FP事務所代表の林健太郎です。ブログご訪問ありがとうございます。

ファイナンシャルプランナー(CFP®)、工学博士(阪大)。ライフプラン相談100世帯以上、個別の資産運用相談等を中心にFP業で収入を得ていますが、ネット集客が得意で北は北海道、南は沖縄まで日本全国に顧客を持っています。

FPは集客が難しいと言われる中、ネットだけで集客に成功しているFPはさらに少ないと思いますが、その秘密をメルマガでお伝えしています。

メルマガ詳細

プロフィール
メディア掲載実績など
FPジャーナル2018年9月号
2018年9月、日本FP協会の機関紙「FPジャーナル」(約20万部)の特集「長期x分散x積立投資を徹底検証」に林の記事が掲載されました。(→プロフィール



PHPPHPくらしラク〜る2017年12月号表紙

PHPくらしラク〜る2017年12月号・2018年1月号短期集中連載の監修をさせて頂きました。(→プロフィール



日経ヴェリタス2016-08-14

日経ヴェリタス2016年8月14日号「確定拠出年金 とことん活用術」にコメントが掲載されました。(→プロフィール



イオンカード会員誌mom 2015年12月号(30万部)に監修記事

イオンカード会員誌mom 2015年12月号(30万部)に監修記事が掲載されました。(→プロフィール



FP事務所ブログが月間16万アクセスを超えました



FP事務所メルマガ読者様が 4,000名 を超えました。



プロフィール詳細はこちら

お問い合わせ
最近の投稿