こんにちは。行列のできるFP事務所プロデューサーの林です。
今回は、「FPは情報発信ビジネスだ!」というお話。
情報発信ビジネスというと、なんだかネットビジネスやらコンテンツビジネスやらというイメージがあり、一見FPとは関係なさそうな気がすると思いますが、FPの本質は情報発信ビジネスです。決して保険や証券を売ることがFPの仕事ではありません。
そのあたりをクリアにしておかないと、活動の方向性を間違いますし、全く集客できないダメFPになってしまうことになります。
この記事では次のことが学べます
目次
冒頭から「情報発信ビジネス」というキーワードを使っていますが、まずはこのキーワードを理解しなければ話がはじまりません。
情報発信ビジネスとは、HP、ブログ、メルマガ、SNSなどの「媒体」を通じて読者を獲得し、収益化していくビジネスモデルのことです。情報発信ビジネス自体の定義は非常に幅広いですので、アフィリエイトからコンサルタントまで、いろいろなビジネスに応用することができます。
さてこの情報発信ビジネスがFPに適用できるかどうかですが、もちろん「可能」ですし、今後の流れを考えれば情報発信ビジネスのモデルを適用するのが最も得策です。
では、その理由について見ていきましょう。
FPが情報発信ビジネスであるべき理由とは一体何でしょうか。
これは「FPが何を売っているか」を考えれば分かりやすいです。
FPの売り物は、大きく
これらは、全て「無形の価値」であることにお気づきでしょうか。無形というのは、FPが付けた価値によって、新たな「物質的なモノ」が発生しないという意味です。
「え?住宅とかは、さすがに有形じゃないの?」
と思われるかもしれませんが、FPはあくまでも「仲介・媒介」であり、メーカーではありません。
あなた自身が保険や証券を組成したり、住宅を建てたりしませんよね?
あくまでも、すでにあるものを仲介等しながら売るわけですから、FPが提供しているのは無形(この場合は紹介)価値なのです。
この無形価値を提供するにあたり、情報発信ビジネスのモデルが役に立ちます。
FPの専門領域は「パーソナルファイナンス」です。「個人」のお金の悩みを解決することが、FPの本質的価値といえるでしょう。
これが、中小企業のお金の悩みを解決するなら、中小企業診断士などとなるのでしょうけど、FPはあくまでも対象が個人です。
個人を対象とする場合集客のメインチャンネルはやはり Web になります。 Web 上に情報があるかどうか。さらに言えばその情報が見込み客にきちんとリーチするかどうかによって集客の成否が分かれます。
こうして考えれば FP は情報発信が必須のビジネスと言えるでしょう。
いや、私は法人を相手にしている!というFPもおられるでしょう。企業内講師を狙うような場合ですね。
この場合でもなお、情報発信ビジネスモデルが役に立ちます。なぜなら、結局のところ講師を選んでいる担当者に訴求しなければ、講師依頼が得られないからです。
もちろんビジネスが軌道に乗ってくれば企業間の紹介だけで講師依頼が舞い込んでくるという状況も作れるでしょう。ですが少なくともそれまでは情報発信をしてあなたに依頼する担当者にあなたのことを知ってもらう必要があります。
個人で活動する以上、大なり小なり情報発信ビジネスモデルを学ばないわけにはいきません。
広告などの集客では、個人がファンを集めることは難しいですが、情報発信ビジネスは、あなたのファンを集めることができるという大きな特長があります。
これはあなたがブログやメルマガ SNS でどんどん情報発信することによってそれに共感してくれる読者が一人二人と増えていくからです。
逆にこのようにファンを増やしていかなければ単にファイナンシャルプランナーという看板を掲げただけではお客さんは一人も来てくれません。
なぜなら世の中にファイナンシャルプランナーは20万人以上いて、一般人のほとんどはその違いもサービス内容も分からないからです。
しかし逆に言えば、違いがなければ、ファンであるかどうかがあなたを選ぶ決め手になります。
濃い情報発信を続けていると少しずつ、あなたのファンが増えていきます。あなたのビジネスを進化させ、さらにより大きなビジネスの基礎を築くことになるわけです。
ですので情報発信を続けてファンを獲得することはFPにとって非常に重要なビジネスの中核だと言えるでしょう。
では具体的にどのように FP は情報発信していけばいいのかそのポイントについてまとめてみました。
知識やノウハウを伝えるという立場上、FPは顧客の「先生」という位置付けとなります。もちろん先生といってもいろいろ個性がありますから、本当に上から目線の先生から、一緒に成長する仲間の一人という先生もいるでしょう。
どのような個性を押しても構いませんが、あくまでも先生という立ち位置は崩さないようにしてください。
これは、あなたにとっても、顧客にとっても、必要なことなのです。どういうことかというと、先生である以上、常に顧客の「前」を走っていなければなりません。顧客のずっと後ろを走っているFPが、先生でいられるわけがないからです。
「先生」とは、文字通り「先(さき)」に「生きる」ということです。
ですので、FPは常に勉強し、顧客よりも一歩先を歩み続けることで、理想の世界につれていく…そういうスタンスで情報発信を続けるといいでしょう。
よく「エッジの効いた情報を発信しろ!」と言われます。あなたも一度は耳にしたことがあるかもしれません。
もちろんそれ自体は間違ってないのですが勘違いされることも多いポイントですので、エッジの効いた情報とは何かということをここで示しておきたいと思います。
エッジの効いた情報とは「あなたがターゲットとするお客さん(だけ)にドストライクで役に立つ情報」です。
エッジの効いた情報と言うとドヤ顔で発信しないといけないとか、誰かの意見を強く否定しなければいけないことか、様々な憶測のようなものが飛んでいますが、それらは全て表面的なことです。
まずエッジが効いているという前に、誰に対してエッジを効かせるのかを、真剣に考えなければいけません。集客やブランディングを考えるなら、エッジを効かせる対象は、あくまでも「ターゲット読者」でしょう。
ならば多少通説と違うことを言ったとしても、あなたが対象とする読者にズバリ役に立つ情報であれば、それこそ「エッジが効いている」ということになります。
ですからエッジを効かせるというのは何も難しい事ではありません。柔らかい物腰で、強烈なエッジを効かせる、ということももちろん可能。
要はどれだけターゲットのことを真剣に考えて情報を発信しているか?というだけのことなのです。
結果として、エッジの効いた情報を発信する際、ターゲット以外の人から見たら「なんじゃこれは?」みたいな情報が混じってくるのはある意味当たり前の話です。
正しくエッジを効かせることによって、あなたの読者は「あなたこそが私のことを真剣に考えてくれている人!」と認識してくれます。
これを日本語で「ファン」といいます。
英語か。笑
FPで言えば、FP6分野を学習しますが、それをお客さんの立場に立って解釈し、ターゲット読者にとって分かりやすい言葉に「変換」して情報発信することが必要です。
そのターゲット読者がニッチであれば、情報の内容も教科書の内容とはかなり違った「表現」になってくるはずです。
例えばターゲットが個人事業主とサラリーマンでは、発信する情報がかなり異なってきます。iDeCoの話一つとっても、個人事業主の活用法とサラリーマンとでは拠出の自由度も全然違いますから、自ずとその情報発信の中身も変わってきます。
さらにいえば、個人事業主の中でもさらにリアル店舗の経営者なのか、サラリーマン大家さんかによって、全然変わってきますよね。
このように、同じ知識でもターゲットによって大きく変わってきますから、それぞれのターゲットにあわせてエッジを効かせる、というのが正解です。
FPのビジネスモデルの特徴として「顧客の全てのライフステージに関与する可能性がある」点があります。
これは他のビジネスにはなかなかない特徴で、これこそがFPの魅力だといっても過言ではないでしょう。
ただし、だからといって何もしなければお客さんというのはどんどん離れていってしまうものです。ですので常に繋がることができる情報発信の仕組みを整えておきましょう。
具体的に何がいいかといえばやはりメルマガか今であればLINE@も選択肢になります。これらは情報発信者であるあなたが、情報を伝える内容とタイミングをコントロールできますので、お客さんが読みたくなくなって解除されるまではずっと繋がることができるメディアになります。
ただし LINE@は特定の企業のプラットフォームですので過剰に依存するのは危険です。長期間活用することを考えるならやはりインターネットのインフラであるメルマガを押さえておくべきでしょう。
こちらの記事も参考にしてください。
以上 FP は情報発信ビジネスであるということをお伝えしてきました。
情報発信ビジネスはどうしてもネットビジネスのような印象を受けがちですが、 FP のように無形の知識を提供する場合でも、その親和性は非常に高いと言えます。
また FP のビジネスが一時的ではなく顧客の人生まるごと面倒を見るようなビジネスでもあるので、やはりメルマガやLINE@でつながっておくことが非常に重要になります。そういう意味でも、情報発信ビジネスのモデルはFPにとって使いやすいモデルになります。
最後に、FPとしての情報発信のポイントを箇条書きにしておきますので参考にしてください。
以上、FPは情報発信ビジネスだ!というお話でした。
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