「売れるものに価値がある。
売れないものには価値がない。」
と豪語する経営者が少なからずいます。
僕はこれを良しとしていません。
目次
「売れるものに価値がある。
売れないものには価値がない。」
売れないものに価値がないと
言い切っているかはケースバイケースですが
少なくとも売れるものにこそ価値がある
と考えている経営者は多そうです。
これは某有名経営者がその著書で主張しているため、
という理由がありそうですが、
そもそも経営者は儲けを出すのが使命ですので
この「売れるものにこそ価値がある」という考えは
シンプルで分かりやすい命題といえます。
では、本当にそうでしょうか?
二つの視点で考えていきましょう。
まず、売れる商品に価値があるかどうかですが、
そもそもその価値というのは、
誰にとっての価値でしょうか。
まさか…経営者(あなた)にとっての価値
と考えているのではないでしょうね。苦笑
もちろん資本主義ですから、儲からなければ
活動そのものがストップしてしまいます。
だから売れるのが大事だというのは当然のこと。
ですが、売るものの価値といえば、
「お客様サイドの価値」が原則です。
この価値というのも深く考えれば難しくて
価値そのものはお客様が決めることですから
こちらで勝手に「これは価値がある」と
言い切れない面はあります。
ですが、少なくとも
「こういうお客様にはコレコレこういう価値がある」
と自信を持って説明できるものでなければ
売ってはいけませんよね。
もしそんな考えもなく、
とりあえず売れるから売ろうという考えでは、
お客様に損をさせてしまうことになりかねません。
客が損をしても儲かればいいというのは、
相手からお金を奪うことしか考えない
悪徳業者の考え方です。
それも買う側の自己責任と
言ってしまえばそれまでかもしれませんが
販売サイドにも責任があると思います。
そうしたことを無視して売り続ける姿勢を、
僕は「拝金主義」と呼んでいます。
要は、「儲かれば全てOK」という
お金が全ての考え方ですね。
これは当然、よろしくありません。
ものやサービスとお金の交換は
あくまでもそれに価値があるからこそ
持続するのであって、お金はその
「仲介役」に過ぎないからです。
お金なんて、それ単体では何も出来ない、
ただの紙切れですからね。
そんなものを崇拝してるから、
人生を棒に振る羽目になるんです。
ちょっと横道にそれましたが
まぁ、だから全財産を放棄して出家しなさいとか
そういう話ではなくて、笑
要は価値のある商品を売るべきだということです。
お金はその価値に見合うだけの
正当な対価として受け取れば
それでいいわけです。
二つ目の視点として、
「売れないものには、本当に価値がないのか?」
ということです。
これも大いに疑問符がつくところで、
「価値が無いから売れない」というのと
「売れないから価値がない」というのは
全然意味が違います。
こは少しでも算数ができる人なら分かりますが、
例えば
「鳥は、空を飛ぶ」というのと
「空を飛ぶのは鳥である」というのが
全然意味が違うのと同じです。
(ペンギンのように空を飛ばない鳥もいますが、
わかりやすさのためここでは無視しています)
確かに鳥は空を飛べますが、
空を飛んでいるものが全て
鳥ではありませんよね。
じゃぁ正確にはどういうことかというと、
売れないから価値が無いのではなくて、
売れないのには複数の原因があるだけです。
などです。
本当に価値が低いものは論外として
価値があるけど売れない、売りにくいというのは
経営者としてはなんとかしたいところですね。
これらを一つ一つを潰していくことにより、
実際には価値があるけど売れにくいものを、
売っていくことは十分可能です。
そしてFPというのは、
そういうことをしていく必要がある職種であるといえます。
というか、売りにくいけど価値があるものを売っていく、
というのが経営者の真の存在価値なのではないか
と僕は感じています。
売りやすいものを売るだけなら、
誰でも出来ますからね。
売れるものしか売れない人は、
長い目で見て淘汰されていく可能性があります。
特に金融の世界の商品って、
分かりにくいものがほとんどです。
代表的な商品でいうところの証券や保険でさえ
仕組みが複雑だったり、仮にシンプルでも
手元に物があるような物販とは違い、
お客様にはイメージしづらいですよね。
もっというと、アドバイスというサービスは
本当に分かりづらいです。
的確なアドバイスには値千金の価値がある、
といくら主張したところで、
いままでそんなアドバイスを
一度も受けたことのない人が大半ですから、
これをイメージしてもらうのは至難の業でしょう。
つまり、売れない、ないしは、
良くて非常に売りにくいサービスといえます。
で、だから価値が無いんでしょうか?
全く違いますね。
適切なアドバイスは人の人生を180度変えて
好転させるだけのパワーがありますし、
その価値たるや、金銭に交換できないほどの
莫大な価値があると言えるでしょう。
例えばライフプラン相談。
僕はライフプラン相談を続けるうちに、
このことを強く確信するようになってきたわけですが
そもそもライフプラン相談を単体で売るのは
通常、極めて困難です。
顧客側からすれば、大量の個人情報を渡す不安、
ライフプランを作ってもらったらもらったで
見たくもない将来の問題を突きつけられる不安、
もしかしたら、それがどうしようもないのではないか?
という不安…。
正直、ディズニーランドみたいなのとは
全く対極にあるサービスなので
本当に売りにくいです(苦笑)
でも、先程の通り、お客様にとって
値千金の価値があります。
FPとしてこれを売らずして何を売るのか?
と個人的には思うほど。
顧客に誠実なFPであればあるほど、
顧客サイドのライフプランを重視しているようです。
「売れないものには価値がない」
と豪語する経営者には、ライフプランの価値は
全く理解できないと思いますが。
まぁ、それはともかくとして
ではFPがライフプランを売っていくには
どうしたら良いんでしょうか。
別にライフプランに限らなくてもいいです。
FPというのは売りにくいサービス・商品を
たくさん抱えていますので
それらをどう売っていくかです。
結論から言えば、メルマガを強くお勧めします。
メルマガというのは、
特に売りにくい商品を売るのに
威力を発揮してくれるからです。
もちろんお願いですが、
メルマガだと売りにくくても売れるからと言って
価値が全くないクズ商品を売っちゃダメですよ。
あくまでも、お客様にとって価値があるもの、
サービスや商品を売るために使ってください。
なぜメルマガだと売れるのかというと、
1通1通順序立てて説明をしていくからです。
先程の話の通り、売りにくいというのは
お客様がその価値に気づいていないからといえますが
逆に言えば価値に気づいてくれさえすれば、
自然と売れていくわけですよね。
その価値を伝えるには、チラシの1枚とか、
ホームページで説明したぐらいでは全然無理で
時間を取ってきっちりと説明する必要があります。
かといって、セミナーでじっくり説明となると
一気に労力とコストがかかってしまいますよね。
だから、メルマガが適切な媒体なんです。
要は、メルマガを使って読者にミニセミナーをする、
と考えればイメージしやすいのではないでしょうか。
加えてメルマガなら読者が何人になっても労力は同じ。
かつ、ブログに記事を書いていれば
自然とアクセスが集まり、その中から
興味を持った読者が自然とメルマガ登録してくれます。
売りにくい商品を売るための仕組みとして、
こんなに楽な方法はないですね。
メルマガが面倒くさいとか、
メルマガを書くには特殊なスキルがいるからだとか、
そうお考えであればそれは全て誤解です。
そもそも、僕自身の国語力は低いですから
(それはそれで、問題かもしれませんが 苦笑)
それでも十分集客できる媒体だということが
理解できるはずです。
例えばこちらの記事なんかも参考にしてください。
↓
メルマガ(ネット集客)にはもう一つメリットがあって、
集客コストがリアル集客よりも低いので、
価格競争力が高いという点があります。
だからこそ、ライフプランのようなこちらの手間暇でみたら
相当に面倒くさい商品でも、リーズナブルな料金で
提供することが可能になります。
これは、ネット集客以外では
ほぼ不可能といえる特長ですね。
こうした特長はビジネスサイドとしても、
顧客にとっても、大きなメリットがある
WIN-WINの関係です。
WIN-WINの仕組みができれば、
顧客と長期的な関係を築けます。
顧客とこうした関係を構築できるのも
メルマガの大きなメリットの一つでしょう。
まさに、FP向きの集客法と
言えるのではないでしょうか。
僕は実際にライフプランをメルマガで売っていますが、
その方法を詳しくお話しています。
興味のある人は以下から登録しておいてください。
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