僕は、通常のFP業務のブログと、このブログの二つのブログを運営しています。
また、それぞれメルマガも運営していてブログとメルマガを別勘定すれば、合計4つのメディアを運営していることになります。
ここまでやろうとするとかなり大変なので、こんなにたくさんのメディアを持つことはあまりお勧めしませんが(笑)、少なくとも1つは持つべきだろうし、また、持たないと今後やっていけないと思います。
その理由を、お話します。
目次
情報発信をすると、なんのいいことがあるのか?
そのメリットを3つに分けてお話します。
なお、情報発信にもいろんな意味があると思いますが、ここで言う情報発信とは、僕が実践しているようなブログとメルマガを使った、不特定・特定多数への情報発信のことを言っています。
基本はブログでの情報発信になります。
FPのブログ運営法について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
↓
まず情報発信の一番のメリットは「頭を使い続けること」にあります。
実は情報発信には大きな特徴があって、「広く情報発信をしようとすると、多くの目に触れることになる」ということ。
例えば
ということです。
もちろんケースバイケースだとは思いますが、一般的に気心の知れたメンバーに伝えるよりも、完全オープンの場で伝えるほうが、何倍も難しいことは容易に想像出来ると思います。
これはプレッシャーでもありますが、とにかく自分の頭を使うことにもなりますし、いい意味でのプレッシャーになります。
これが、第1の理由です。
これは1番目のメリットと関連しているのですが、ライティングスキル(作文能力)と伝える力はどんどん上がります。
これはある意味では、当然といえます。
例えば毎日筋トレしている人の筋力がどんどん向上していくのが当たり前なのと同じで、毎日とまではいわなくとも、継続的に作文していればイヤでもそのスキルは上がっていきますよね。
でも、これはわざわざ「情報発信」しなくても実は可能なことです。
例えば、社内で稟議書を作るような立場であれば、やはり上司や役員に短い文章で的確に内容を伝えるため、作文能力は向上していきます。
ちょっと、その能力の方向性は違うかもしれませんが、作文能力という範疇では、同じことですね。
誰に向かって書いているのか。
誰が理解をすべきなのか。
そういうことを考えないといけないので。
じゃぁ情報発信で特有なメリットは何か?
というと、これは1番とも関連するのですが第三者からコメントを頂けるという点。
このメリットが非常に大きいです。
もちろん、毎回、全ての記事に大量のコメントがつくようなことはありませんが、反響の大きな記事には必ずコメントがきます。
大事なのは、好意的なコメントにも、反発的なコメントにも、書き手にとって大きな意味がある、ということです。
好意的なコメントは嬉しいですし書き続けるモチベーションにもなりますので、大変ありがたいことです。
逆に、反発的なコメントにはこちらも反発しそうになりますが、冷静に捉えた時、その反発的なコメントが発生したメカニズムや原因が、必ず自分の中のどこかにあるはずなんです。
それをじっくりと考え、誤りがあれば訂正し、改善すべきは改善していけば、スキルと能力は飛躍的に向上していきます。
少し話が逸れますが、「発達心理学」という分野があります。
これは、生涯を通して人の身体と知性がいかに発達していくのか、そのメカニズムを心理学の観点から解明し、人間の知性の発達に寄与しようという学問です。
発達心理学の成果によれば、人の知性の発達には「適度な葛藤が必要」だということのようです。
この結論によれば、多くの目に触れる場での情報発信には、プレッシャーと適度な反発コメントによる葛藤が常にあります。
大事なことは、そこから逃げずに踏ん張ること。
これで知性が向上する可能性が、飛躍的に高まります。
よく、ブログが炎上したりしますよね。
あれなどは、たしかに発信者側にも軽率な面があるかもしれませんが、そこから逃げずに踏ん張って、さらに先を目指すことで、実はブロガーの知性が急速に発達する、とみなせなくもありません。
ブロガーをバカにしたり、頭ごなしに否定するようなコメントも中にはありますが、実はそれがブロガーを成長させる原動力になっていて、最終的な優位性はブロガー、すなわち情報発信者側にあるといえます。
著名ブロガーの「ちきりん」さんなどは、この仕組を上手に使った一例ではないかと思っています。
知ってか知らずかは、分かりませんが…。
正しいか間違っているか、という視点も確かに大事ですが、「あなたの知性が発達しているかどうか」という点にも、必ず注目してください。
そういう意味で、メリットの1番と2番は、密接に関連していそうです。
もちろん、だからといって無理やり炎上させる必要はありませんし、ほとんどの場合、それほど難しくも、しんどくもありません。
大半は好意的なコメントですし、続けるととても楽しくなってきますので全然大丈夫ですよ。笑
1番、2番は少々抽象的な話でしたが、この「ファンが増える」というのはビジネスの成果に直結します。
「アイドルや著名人でもないのに、ファンを増やす必要なんてないのでは?」
と思うかもしれませんが、それは経営者として間違っています。
FPや先生業に限らず、様々なビジネスで「ファンを作る」ことが成功の鍵を握っているのはご存知の方もいるはずです。
FPとは全く異なる業種で言えば例えば「アップル」ですよね。
最近では少々保守的な路線に走っていると批判されていますが、前CEOのS・ジョブズがまだ存命だったころは、破竹の勢いで成長を続けていました。
それも、iPod、iPhone、iPadという、一連の商品に熱狂的なファンが殺到したからです。
こうしたファンは、ひとたびファンになると、なかなかそこから離れようとしません。
熱狂的なアップルファンは、新製品が出たら、徹夜で行列を作ってでも必ず手に入れようとします。
これで会社が成長しないはずがありません。
ファンを作ることの重要性が分かるはずです。
アップルは異業種ですが、FPなんてそれこそ個人のお悩み相談なわけですから、ファンが付けば何度でもリピートして相談頂けるでしょう。
そうなれば、集客の必要すらなくなるかもしれません。
「いや、アップルみたいなことはとても…」
とおっしゃるかもしれませんね。
大丈夫です。
確かに、あそこまで大勢の、熱狂的なファンを作ることはまだ不可能でも、小さいところからコツコツとファンを生み出していくことはこのネット時代であれば比較的簡単にできます。
その方法はなにか?
情報発信です。
しかもブログだけではなくて、メルマガも組み合わせること。
これだけで、少しずつファンが増えていきます。
どうでしょう。
情報発信の魅力とメリットが、少しずつ分かってきたのではないでしょうか?
メルマガを始めるなら、こちらの記事も参考にしてください。
流石に、少なくとも独立系で、まったく情報発信できない、していないFPというのはいないと思うので大丈夫だと思いますが、もしそういう状況にあれば、ちょっと注意が必要です。
情報発信しないということは、
ちなみにですが、知性と知識(記憶量)は異なりますので、勉強会に出てればいいや、という発想では不十分です。
(もちろん、勉強会も大事ですが)
知性と知識の違いについては、たとえばこの本を読んでみればよく分かります。
↓
僕は発達心理学の専門家ではありませんが、最近のトレンドでは知識よりも知性を重視する傾向にあるように思います。
これはまぁ、考えてみれば当たり前のことで、今時、知識ばっかり豊富でも「ネットで検索したらいいやん」で一蹴されますからね。
僕ら専門家から言うと「ちょっと待って!」と言いたくなるところですが、現実問題、今やネットで解決することも多く知識量ばかり豊富でも太刀打ちできません。
いくら難しい資格を取得しても、なかなか収入が伸びない原因の一端は、ここにあります。
だからこそ、知性を向上させるための仕組みの中に常に身を置き、またそれを伸ばそうと努力し続けることが大切です。
逆にいうと、適切なメディア(現代ならブログとメルマガ)で適切な情報を発信し続けるだけで、この3つを伸ばしていけるとしたら、かなり効率が良い、かつ効果の高い成功法といえるのではないでしょうか。
上位資格や、ダブルライセンスが成功の鍵ではありません。
また、知性が現段階でどれぐらいかも、あまり関係ありません。
大切なのは常に知性を伸ばし続けること。
その努力をすること。
その仕組の中にいること。
専門家が、知性を伸ばす努力をやめたら、その時点で専門家として終わりです。
情報発信が、その重要な鍵の一つです。
これが僕が情報発信を続けている最大の理由です。
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