これから大失業時代に!?大量の職のミスマッチとその対策

こんにちは。行列FPの林です。

昨今、様々な技術革新により近い将来「職のミスマッチ」が起きると予想されています。職のミスマッチとは、全体として人手は余っているけど、実際に必要とされている職業に就ける人は少ない、という状態です。

では、「職のミスマッチ」が起きると、どのような問題が発生するのでしょうか。

ここでは専門的な意見を踏まえ、具体的にどのような事が起きる見通しなのかを知って、できる限り早い段階で対策を練るようにしましょう。

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それではここから日本FP協会が発刊するFPジャーナル(2020年9月号掲載)での見解をみていきましょう。ここから職のミスマッチが今後どのように広がっていくかを理解することができます。

エコノミストに聞くこれからの経済展望

三菱総合研究所のエコノミスト武田洋子氏は、2020年代前半から事務職が余り始め、並行して専門職の不足が年々深刻になると語っています。

2030年にはAIなどに取って代わられ、事務職で120万人、生産職で90万人が過剰になるといわれています。反対に専門職は170万人が不足するともいわれています。

実際に現在でもリモートワークの浸透によって「働き方」に変化が起きています。三菱総合研究所が実施したアンケートでは、5割以上の社員がリモートワークを実施した企業は約37%となっています。

この経験をもとにリモートワークのメリット・デメリットが議論され、リモートワークと今までのオフィスワークの最適なバランスが見いだされ、新しい「働き方」が生まれてくると考えられます。

また技術面においても、遠隔化や省人化技術の導入が進む可能性も高く、現在、人が行っているタスクも全部または一部が技術により代替され、ホワイトカラー層の業務のデジタル化がさらに進む可能性も高いです。

過去の事例で言えば、銀行でATMが普及したことにより窓口での対応の必要性が減り、その業務の必要最少人数が減ったことなどが挙げられるでしょう。

今まではその業務に携わっていた人が別の業務をすることで吸収できていましたが、2020年以降、時代の変化のスピードはさらに加速するため、他の業務でも吸収できなくなると考えるのが賢明です。

求められる人材になるため、望む人生にするために

では、そんな時代が変化する中で、求められる人材になるためにはどうすれば良いのでしょうか。

この三菱総合研究所ではFLAPサイクル(Find:発見、Learn:学び、Act:行動、Perform:実行)の形成を提言しています。

知ることから必要な知識を学び、そして目指すべき方向へと行動し新たなステージで活躍するということを意味しています。

特に大事なのは、L(学び)とA(行動)を常に「加速」させることで、この実行を重ねることで正に加速度的に成長を続けることが可能になります。

学びの量と質を上げる

当然ながら、職のミスマッチが深刻になる時代で職にあぶれないようにするには、積極的に「手に職をつける」「新しい知識、スキルを身につける」必要があるでしょう。

ここからは、求めらる人材になるために大切な「学び」の量と質についてみていきます。

学びの量

まずは、学びの代名詞ともいえる本に関してです。基本ですが、本を読んで得られる知識は(例外を除き)必ず学びになります。そのときは役に立たないと感じた場合でも、いずれ役に立つときがくるものです。

普段本を全く読まない人でも月に1冊は読むようにしましょう。月に数冊読む人は、さらにもう1冊と読む量を増やすよう心がけるといいと思います。

あくまで、無理のない範囲で行うことが長続きの秘訣ですので、時間のあるなかで徐々に読書量を増やしていくのがお勧めです。

また、普段は買わないような書類の本を読んでみると新しい発見があるかもしれませんので、ジャンルを問わず読んでみることをおすすめします。僕も苦手ですが、ときおり哲学の本を買っては悪戦苦闘しています。苦笑

できればオンラインを活用することで、いつでもどこでも学ぶことができるため、今まで浪費してたスキマ時間を学びにあてるとさらに「学びの量」を増やすことができます。

学びの質

学びの質に関しては、情報の選択が必要になってきます。

書籍などは比較的安価で情報を得ることができますが、一般的な情報に限定されることが多いです。その反面、コーチングやコンサルティングなどの一般に市中に出回らない情報やノウハウは高額になることが多いですが、高い質の学びを得ることが期待できます。

使えるお金や時間など、そのときの状況によりできることは限られますので、状況に応じた策を講じることで時間効率を上げていくも重要になってきます。

学びのスピードは「量×質」で決まるため、質を上げたあと量を増やすことができると学ぶ力は格段にスピードアップします。

これを加速化させることで他の人と比べて抜きん出た存在になることできるため、誰からも必要とされる人材になることができるでしょう。

行動に移す

ここからは、実際の行動についてみていきましょう。今までは「インプット」の話でしたがその後「アウトプット」しなければその効果を得ることはできません。なお、人によりますがベストなのは「アウトプットしながらインプットすること」です。

僕はしばしば「自分にはアウトプットするような知識やスキルはありません」という相談を受けることがあります。正直申しまして、そんなことがあるわけありません。

何のアウトプットもできないということは、中身がなにもないということです。ですが、何十年も生きてきた人の中身が空っぽなんてことはありえません。

安心してください。アウトプットは誰にでも、今すぐでもできます。

マインドセットを変える

成長するためにはマインドセットを変えることも非常に重要です。まずは「変わる」ことをはっきりと肯定しましょう。

変わらないこと、つまり仕事でいう定型業務はいずれAI化されて人としての業務は無くなっていきます。

そういう意味でも「変わる」という概念がとても重要になってきます。

「変わる」というマインドセットすることで、新しくチャレンジする精神が生まれてきます。チャレンジすることは苦労もあり大変なことのように感じられるかもしれませんが、本当にそうでしょうか。

やる前から上手くいくことがわかっていることには安心感はありますが、気持ちを奮い立たせるような高揚感は全くありません。得られる利益も微量のケースがほとんどだと思います。

チャレンジすることは、うまくいくかどうか分からないからこそ面白く、成功したときにはさらなる成功の源となり、いつかは自分の利益となって返ってきます。

チャレンジすることを避ける人の多くに失敗することを恐れている人がいますが、困難な問題こそ最初から成功するはずもなく失敗することでデータを積み重ね、一歩ずつ成功へと導いてくれるものです。

一般的に居心地のいい心理状態とされる「コンフォートゾーン」から抜け出し、少し緊張感のある「ラーニングゾーン」とよばれる心理領域にもっていくことで人は大きく成長するといわれています。

“チャレンジする=トライアンドエラーを繰り返す“と認識して、何度も失敗して試行錯誤しながら成長することで、より必要な人材と成り得るでしょう。

これからの時代は正確に先を予測することは困難です。ほぼ無理と言っても過言ではありません。

そんな時代を生き抜くために必要な力は、どんな状況でも臨機応変に思考し行動するという「常に変わるという意識」です。

今までは時代の流れに乗っていれば生き残れたかもしれませんが、これからは「変化の時代」と捉え、何事にも変わる意識をもって行動することが大切です。

良い行動を習慣化する

より良い環境で生活するためには、良い行動を習慣化することもとても大切です。

基礎となるのは、「良い食事・良い睡眠・良い運動」を習慣化することが基本的な要素といえます。

朝食をしっかりと取り、特に筋肉、ホルモンや酵素などを作るタンパク質を多く摂取し、睡眠は一日7時間以上、そして筋トレと有酸素運動を適度に行うようになれば、良い行動を習慣化できているといえます。

そして、この良い行動を習慣化することで、仕事の効率が上がり時間に余裕が出てくると、新しい行動に移ることができます。

また、もちろん学びを習慣化することも大変効果的です。

仕事における成功者にはアドバイザーがいることも珍しくなく、特に海外ではFPが付くことも多く成功者のサポートとなっています。

読書などの学びを習慣化することで良いアドバイザーを選ぶ目を養うことにも繋がり、自分にあった人材を自分で選ぶこともできるでしょう。

また、変化を習慣化するという考え方もあります。一例として、週に1日は予定を入れずに、自由に発想・行動する日を作りましょう。実際には難しい人もいると思いますが、意図的にフリーの日を設定することで、自己変革するための時間を設けましょう。

まとめ・結論

今後の技術改革による労働市場の変化について少しご理解いただけたと思います。

2030年までには、事務職などの定型業務はAI化され専門職は反対に足りなくなると予測されます。

そのため専門的な知識を身に付けるためにも、学びの量と質を加速させ、できる限り食事などの良いことと変化を習慣化させる必要があります。

あなたが現在FPであればFP自体は専門職ですが、まずは自分が変わって変化に対応できるFPであることを顧客に見せることができれば頼りにされる存在となるでしょう

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