FP業って、世間的には「保険屋」のイメージが強いと思います。
自己紹介でも、「FPやっています」というと、「あぁ、保険ショップの方ね…」という目で見られることが多いです。
もちろん僕は保険も証券も扱っていませんので、「え、違うんですか?」と意外な顔をされるのですが、逆に言えばそれぐらい、FP=保険のイメージが強いんだと思います。
目次
保険ショップで働いて、毎日、お客様の保険の見直しを手伝う…。
その仕事が、悪いとはいい切れません。
きちんとリスクに備えるためには保険も必要な商品ですし、保険は難しい商品ですから、見直しのアドバイスには高いニーズもあります。
ただ、日本人が生命保険に入りすぎているのは、ご存知のことだと思います。
先生のいうことを信じる国民性のためなのか、「あなたにはこの保険が必要ですよ」と専門家(FP)が言えば、実際にはよくわからないけどそんな気がして入ってしまう…ということも多いのかもしれません。
それが、日本人の保険の掛けすぎというデータに反映してしまっているのでしょうか。
そのことに危機感を抱いた金融庁が、保険業法による規制を強化したのはご存知の通りです。
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基本に立ち返って、FPの本来の仕事って、一体なんでしょうか?
保険の見直しをすることも必要ですが、決して、保険をバンバン売りまくることではないはずです。
それは、保険業者にとってはありがたいことですが、決して、依頼者のためとは言えません。
FPはお金の専門家なわけですから、経済合理性をベースに正しい判断を提供する、というのがFP本来の仕事なはずですから。
しかしそれが出来ない現実も今は確かにあります。
まだ、お金の専門家にアドバイスをもらうという文化が日本にはほとんどなく、結局無料で相談にのって、保険の販売手数料で稼ぐというビジネスモデルが一般化してしまっているからです。
FP本来の仕事ができないとすれば、FPなんて、もう必要ないんでしょうか?
僕は決して、そうは思いません。
むしろ、FPが本格的に活躍するのはこれからだと思いますし、今後の日本の経済環境を考えれば、純粋にきちんと依頼者の目線でアドバイスができるFPが必要になっていきます。
さすがにもう高度経済成長なんてないでしょうし、超高齢化社会ももう目前に迫っていますから、きちんとお金のことを把握して、上手に活用できなければ生活破綻してしまう人が大量に出てしまいます。
ですので、FPの役割というのはとても大切で期待されているのです。
今は、FP業はまだ過渡期にあるんだと思います。
これから、純粋なアドバイザーとしてのFPが徐々に増えていき、認知されていくようになっていくことでしょう。
資産家やFPに特別に理解のある人でなくとも、普通の人が、まるで医者に相談にいくようにFPを利用するような状況も決して夢物語ではないと思います。
ですが、そのビジネスチャンスを掴むには今からちゃんと準備しておかないといけません。
具体的には、今から少しずつでもいいので、ちゃんと顧客や見込み顧客をつかんでおくことです。
そうしておけば、事業環境が変わってチャンスが訪れたときに、素早く行動することができます。
逆に、ビジネス環境の変化を後追いするのは決して良い方法とは言えません。
準備を怠らない者が、最後には成功する。
どんなビジネスであっても、この真実は変わらないと思います。
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