イギリスショック!3分で分かる、英国のEU離脱の主に経済的影響についてまとめ

英国のEU離脱を問う国民投票の結果から
EU離脱が確実となりました。

日経平均は1200円超の下落と、
16年ぶりの下落幅を更新。

為替も、ポンド円は23円以上の下落となるなど、
市場に激震が走りました。

数年前まで、いや、数か月前までは
そんなことは予想もしなかった
英国のEU離脱という事実。

忙しいFPでも理解できるように、
簡単にまとめてみました。

なぜ、EUを離脱しないといけないのか?

英国はEUには加盟していましたが、
ユーロには加盟しておらず、今でも自国通貨の
ポンドを使用しています。

もともと大英帝国といわれたように、
世界に植民地を持ち、全世界に支配の手を広げた
大国としての自負もあり、あまり「寄らば大樹の陰」というような
気風ではないというのがあります。

そういう下地があって、しかも2008年のリーマンショック以降、
EU圏内から多数の移民が流入。

市民の声が爆発し、今回の国民投票と、
EU離脱という結果につながったとされています。

残留派のキャメロン首相は、辞意を表明しました。

EU離脱に伴う、経済的影響は?

残念ながら、「影響はここまで」とはっきりした見解は、
今のところ見当たりません。

というのも、市場が大きく動揺したということは、
市場(世界全体)は英国の離脱を予測していなかったということで、
むしろ、離脱はしないと楽観視していたようです。

市場は先読みで動きますので、(今回先読みできていなかったことから)
今後予想のできない動きに、一喜一憂する神経質な値動きとなるのは確実です。

となれば、リスク回避の動きが鮮明となり、
神経質ながらも下落していく、というのが
一般的な方向性かと思います。

今現在で市場を大きく揺さぶりそうだと
予想されている項目は以下の通り。

  • EU加盟国が英国に追従して離脱していくリスク。最悪の場合は、EU崩壊というシナリオもありえます。
  • 英国とEU域内との結びつきは強く、離脱となればその影響は大きい。EUの英国GDPシェア17%等。(参考:5分でわかる英EU離脱の争点と世界経済への影響|週刊ダイヤモンド
  • リスクオフによる金融危機の高まりと、まだ再生しきっていないEUの銀行等への影響。
  • 日本株は、アベノミクス開始から天井を大波とした半値押しが約14,000円、2/3押しが約13,000円(マルサントレードレポート)。

値動きについては、過去の経験値からの
「大雑把」な予測しか出来ない程度です。

もちろんこれが全てでもないと思います。

読みきれないところがあり、
これ以外の影響も強く懸念されるところですが、
今の段階では全然不透明だ、というところでしょうか。

不透明感こそが、EU離脱の最大の危機と
言えるかもしれません。

それにしても、多少は落ち着いて欲しいですね…。

最後に、お勧めの記事を掲載しておきます。

不満が噴出し、離脱を望む地方の人たちが、全て差別的であるわけでも決してない。取材を受けてくれた人たちは、皆一様に日本人である私たち取材班を歓迎し、自宅での撮影を引き受けてくれたり、あちこち取材に同行してくれたりして、経験談を話してくれた。アレックスさんが東欧の移民について話していたように、他に取材を受けてくれた、外国人慣れしていない人たちも「日本人ってどんな人たちだろう」と興味津々で会いに来てくれ、数日間の取材期間中、日本語を懸命に覚え、毎日片言の挨拶をしてくれた人たちもいる。

EU離脱問題、英国の若者から見たリアルより)

世界が右傾化しているという記事が目立ち、
確かにそういう傾向はあるように思いますが、
その中身は複雑で、リアルな国民の悩みがあります。

それを忘れて、ただ大上段から
傾向を分析してみても、仕方がない。

そうしたエリート的な態度に対する、
庶民からの反発の意図もあった、
という指摘をしている記事もありました。

結局のところ、イギリスに限らず、他の国々でも
国民の声を拾いきれていない現実が
徐々に露呈しているのかな、という気もします。

そうなると怖いのは不満が爆発したあとのポピュリズムです。

世界が悲惨な歴史を忘れず、理性を失わないよう、
祈るしかありません。

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