こんにちは。行列FPの林です。
先日の23日(土)、グランキューブ大阪で開催されたFPフェアin大阪に参加してきました!
いやー、結構な参加者数で大きなホールがぎゅうぎゅう詰めになってましたね。テーブルを置くスペースもなく、メモ用に簡易のバインダーが用意されてました(このあたりの心遣いが行き届いていて良かったです)。
FPフェアin大阪のレポートをしたいと思いますが、全体レポートと、講演の中で僕が関心を持ったところは特に突っこんでコメント入れていきたいと思います。
目次
会場となったグランキューブの入り口はこんな感じ。
すごく現代的で、おしゃれな雰囲気の建物です。京阪中之島駅に隣接してるのですが、中之島駅の入り口も木製のおしゃれな壁で覆われてました(スイマセン、写真撮るの忘れました)。
隣にリーガロイヤルホテルがあるので、最上階にリーガロイヤルが運営しているレストランがあります。そこでFPフェアが始まる2時間ほど前から、いつもの仲のいいFPさん2名と情報交換と打合せ。
ちょっと贅沢なランチで、僕は普段こういうのは食べないですが(^^;)、ゆったりした空間と寛いだ雰囲気で話ができるのなら十分価値はあると思います。会議室を借りたって、結局同じぐらいはかかりますからね。それで美味しくお腹も満たされるなら言うことなし。
このレストランは打ち合わせのFPさんがチョイスしてくれたのですが(ありがとうございます)、お客も多くも少なくもなく、静で落ち着いた雰囲気でじっくり打ち合わせるにはちょうどいい感じでした。
FPフェアと直接関係はないですが、こういう感じのロケーションで開催されていました。
「日本経済の展望とFPが目指すべき将来像」という内容で慶應大学の岸博幸教授から講演がありました。
スライドを1枚も使わない独自のスタイル(!)で、約90分間、生音声のみの講義でちょっとびっくりしました。笑
…とまぁ度肝を抜かれかけましたが、今後の日本経済の方向性として
まぁ、そのあたりは想定の範囲内というか、むしろ楽観視しているFPは少数派なのではないかとは思います。
もちろん90分の間でもっと具体的な話もあって、大変参考になったのは言うまでもありません。
じゃぁFPとしてどういう方向性でやっていくべきなのか?という話もあって、こちらが非常に興味深かったですね。
一つは、人生のキャリアが今まで以上に長くなるので、従来の3ステージモデル(教育、現役、老後)が廃れ、特に現役時代のマルチステージ化が予測されています。これはリンダ・グラットンのライフシフトでも指摘されていることですから、ここまでは特に驚きはないです。
ただ、この現役世代のマルチステージ化に社会が十分に対応できておらず、ここを拡充すべきなのではないか、というご指摘。これは新鮮かなと。
例えばハローワークにしても転職エージェントにしても、その時々の転職先の紹介はできても、キャリア全体、もっといえば人生全体からみたプランニングやアドバイスはあまりできていない、という指摘でした。
確かにそのとおりかも…。
これができる立場にいるのは顧客のライフプランを把握しているFPだけで、ここは社会にとっても、FPにとっても非常に価値があるのでは?というご指摘でした。
なるほど、そういう視点では、特定の業務に強い士業さんだからできるというようなものではなく、FPならではかもしれません。
最近では転職に限らず、「複業」だったり、起業や開業だったり、幅広い選択肢が可能になってきています。
例えば僕なんかにしても転職を選ばず独立・起業を僕自身で悩み抜いた末に選択したわけですが、もし信頼できるキャリアアドバイザーが側にいてくれたらそれほど心強いことはなかったかもしれませんし、もっと早く独立して、今以上にウハウハだったかもしれません(笑)。
それは冗談として、たしかに現役のマルチステージ化を踏まえた人生全体の設計ができる人って、全然足りないのだろうと思います。FPでそこまでやっている人を、僕はお見かけしたことがありません。
僕もライフプラン相談の中で、転職や独立開業の相談も無くはないですが、そういう看板を掲げてませんので相談はそれほど多くないんですよね。でも掲げたら、相談が増えるのかも知れません。
FPのキャリアアドバイザー?マルチステージコンサルティング?みたいなサービスなのでしょうか。キャリアアドバイザーとは、ちょっと違うイメージですか。少なくとも転職エージェントではありません。
いいキーワードが定まったら、今後そういうFPが増えていってもおかしくないでしょう。
ということで、2件目は日本総研の藻谷浩介先生による講義。
こちらはモリモリスライドがあったのですが、内容が独特でめっちゃ面白かったです。
なんていうんだろう?参加型の講義で常識をぶった切っていく?みたいな感じでなかなか言葉では伝えきれません(笑)。
あとで資料を頂けるということだったので改めて見てみましたが、完全に引用不可でした。
藻谷先生は「(元は)公開データだから使って」みたいなことをおっしゃてたような気がするのですが…。
このあたり昔からFP協会は厳しくて、相変わらずとも言えますが、世の中、二次創作が公式に認められるぐらいの流れにあるのに、ちょっと古い思想で残念だなーとも思いました。
交流会も参加しました。というか、こういう場で交流会に出ないのは価値を半分以上捨てたような感じで、非常にもったいない。
せっかく用意してもらえた交流の場ですので、用事があってどうしてもという場合以外は、参加することを強くお勧めします。
で、僕は話を聴きまくってたので、ビールを1杯飲んだだけで、残念ながら料理は一口も頂きませんでした。リーガロイヤルさんが準備してくれたので、ホントはちょっと頂きたい気持ちもありましたが、これはこれで充実してて良かったです。
(ちなみに料理は、すぐになくなったみたいです。美味しかったのかなー?どなたかレビューしてくれませんかねー?)
すいません、会場の写真を撮ることすら忘れてました。文字ばっかりでゴメンナサイ。笑
ちなみに、僕が交流会に参加するときは、99%「聴き役」です。
とにかく傾聴して、相手が何をしている人なのか、もしかしたら何かに困ってないか、僕から助けられることは無いだろうか?というようなことを考えながら、ずーーーーーっと話を聴いてます。
で、それでいいし、その方が相手にとってもいいんですよね。参加者は大抵、自分の話をしたがっているので。だったらそれをお聴きしましょうと。
ただ、結構いろいろ話をするので、一人一人の時間はかかりますから大人数との名刺交換にはならないですね。せいぜい、4、5枚ぐらい、10枚いったら多すぎ。
たまに、名刺だけ配ってほとんど会話をしない人がいますが、あれは絶対やめたほうがいいですね…。(幸い、今回のFPフェアにはそういう方はおられませんでした)
お互い記憶にも残らないですし、帰って名刺フォルダに直行して終了、でしょう。
ある意味必死なのは分かるのですが、こういう場ではお互いの記憶に残るかどうかが勝負なので、名刺を配るだけで満足している人は、なかなかネットワークも出来ないでしょうし、時間のムダでしょうね。
FP同士でネットワークがない、というのもちょっと致命的ですから、やっぱり1人でも2人でもしっかりとネットワーク(人脈)を作ったほうが断然いいと思います。
ってことで、結局全体的なレビューになりましたが(笑)、FPフェア in 大阪、イチ参加者として大満足でした。
企画していただいたFP協会の皆様、お疲れ様および、ありがとうございました。
あれだけの会場、規模の企画は想像しただけでも気が遠くなるような仕事だと思いますが、本当に素晴らしい仕事でした。
欲を言えば、交流会の時間がもう少しあれば良かったかな、というのと、大阪は毎年開催になれば大変嬉しいですけど…。
これはまぁ、欲張りすぎですかね。逆を言えばそれだけ価値の高いフェアでした。
スタッフの皆様、参加されたFPの皆様、お疲れ様でした!
また次回のFPフェアも、ぜひよろしくお願いします!
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