こんにちは。行列FPの林です。
アメブロが2018年12月25日から規約変更し、商用利用が正式に解禁となりました。長らくアメブロの商用利用は禁止されていましたが、今回の規約変更による解禁で状況はどのように変わるのでしょうか。
またFPなら、アメブロをどのように活用すればいいか、個人的な見解も交えてお伝えしていきますね。
この記事により
目次
本記事のダイジェスト動画(17分)もあります。動画がお好みの方はこちらもどうぞ!
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さて以前より、当行列FPブログでも「アメブロは商用利用禁止してるし、削除リスクもあるから利用はお勧めしない」と言い続けてきました。
今回、このうちの「商用利用」が解禁となったわけですね。
あくまでも商用利用ができるようになっただけで、削除リスクがなくったわけではありません。そこは引き続き注意が必要ですが、FPがビジネス目的でアメブロを利用しやすくなったのは確かです。
では商用利用解禁の中身を、少し詳しくみていくことにしましょう。
まずは情報元となる公式リンクを掲載しておきます。
ガイドラインの中にもちゃんと
・ご自身、他者が配信しているメールマガジンを宣伝する
・ご自身、他者が開催しているセミナーを宣伝する
(アメーバブログ商用利用ガイドラインより抜粋)
という文言が入っててOKになってますので、これからは大手を振ってFPもメルマガ読者の獲得やセミナーの募集ができるようになりました!
今回、規約でやガイドラインで正式に仕様用利用を認めたわけですから、そのガイドラインに沿った活動は公式に認められます。したがって、アメブロ上でそれらの活動を行ったとしても、それを理由にブログが削除されることはないでしょう。
その点において、削除リスクはある程度軽減されたはずであり、利用しやすくはなりました。一方で削除リスクがゼロになったわけではなく、依然としてある日突然、削除されるリスクは残されています。
なお、商用利用解禁前から、規約違反を覚悟で実質的に商用利用していたアメブロユーザーもたくさんいます。今回はそれらを「追認」しただけとの見方もできますので、抜本的にアメブロの何かが変わったわけではなく、ほとんど何も変わってないというのが実態でしょう。
ブログを書かない一般の人達にとっては、アメブロの規約変更なんてどーでもいい話であり、アメブロの注目度が高まったり、アメブロ全体のアクセス数が増える積極的な要素は見当たりません。
むしろ商用利用禁止時代に、利用を控えていた人たちが今後アメブロに参入してくる可能性があり、全体のアクセスが増えずにユーザーが増えれば、逆にアメブロ内の競争が激化することも予想されます。
今後アメブロを使って集客をしようとする場合は、これらのメリット、デメリットをきちんと把握した上で利用しましょう。
個人的には、WordPressを集客のメインに据える戦略に変更はなく、余裕があればアメブロも選択肢の一つになったかなー、というぐらいのものです。
そもそもFPというのは忙しい職業ですので、WordPressもアメブロもFacebookもTwitterも…なんてやってたら、本業がおろそかになってしまいます。もしWordPressになにか一つ加えるとしたら、媒体として違いを出しやすいYouTubeかインスタグラムなどがいいのではと個人的に感じています。
このように、商用利用が解禁だからといって、アメブロ1本でOK!とはなりません。
削除リスクに注意しつつ、あくまでもWordPressブログを軸にネット集客を展開していくのが基本ですね。
その上で、アメブロを「追加で」活用できると判断したなら、使ってみてください。
…とまぁのっけから夢のない話をして恐縮ですが(笑)、集客したい、ビジネスを成功させたいと本気で考えるなら、単に話題に乗せられるのではなく、現実をシビアに捉えながらご自身のメリットとなる手段を選択していくのがお勧めです。
もちろんアメブロがダメとか終わったということではなく、工夫次第で様々に活用することはできるでしょう。
これからアメブロを始めたいと思う人向けに、アメブロの基本をおさらいしておきます。
アメブロは国内の数ある無料ブログサービスの一つです。アメブロ以外にも「はてなブログ」や「FC2ブログ」、「Yahooブログ」や「楽天ブログ」など、数え上げたらキリがありません。
各無料ブログにはそれぞれ特徴がありますが、アメブロには特に以下の特徴があります。
ただしこれは上記の通り競争の激化も意味していますから、「アメブロ=アクセス数多い」という単純な図式には残念ながらなりません。アメブロの中で目立つことができれば、アクセスを獲得できるポテンシャルは高い、というのが正確な理解です。
既にアメブロユーザーの人にはお馴染みですが、アメブロには「アメンバー」というシステムがあります。アメンバーとは「アメブロ内の友達」と思えばOKです。
Facebookなどにも友達があり、友達だけが読めるエントリーが作れますよね。それと同じノリで、アメブロ上でアメンバーだけが読める記事を投稿することができます。
方法は簡単で、記事投稿時に「アメンバー限定公開」ボタンを押すだけ。
アメンバーだけでなく、他にもユーザーの訪問が分かる「ペタ」機能(単なるアクセスではなく、読者が意図的にペタを付けないと表示されない。いいね!の前身のような機能)や、おなじみ「いいね」機能もあります。
このように、アメブロユーザー同士の交流を楽しめるのが大きな特徴になっています。単にブログやコンテンツサイトではなく、SNS的な要素も強いのがアメブロの魅力になってますね。
ところで、読者やアメンバーを増やす方法のノウハウなんかもありますが、基本は自然増です。
こちらから読者登録したり、誰かのアメンバーになったりして、お返しを狙うという方法も確かにあります。アメブロが流行りだした当初は、専用のツールがあって読者を上限の1,000人まで増やす方法!とか、いろいろありました。
でもそうやって増やした所で、残念ながらあなたの記事は読まれません。Facebookのお付き合いいいね!と同じで、手間がかかるだけでメリットはほぼゼロと考えましょう。
役に立つ記事を書いて、自然に読者が増えるのが結局は一番効率的なのです。
こんな特徴があるアメブロを、FPが上手に活用するとしたら…?
WordPressブログをメインで利用していることを前提にすると、やはりSNS的な使い方をするのがいいと思いますね。
特にFPの場合は自分自身の信頼を作り上げていく必要があり、そのためのブランディングが必要になってきます。
ちなみにですが、ブランド育成にアメブロやその他のSNSが必須かというと必ずしもそうではありません。WordPressブログで完結させることは十分可能ですので、無理に「アメブロやらなくちゃ!」と思う必要は全然ないでしょう。
あくまでもアメブロのSNS的な使い方が肌にあっている人が、使えばいいんだと思います。
ところでブランディングって何?と思われるかもしれませんが、とっても簡単に言いきってしまえば「読者の記憶に留めてもらい、必要なときに思い出せる状態を作る」ことです。
たとえばあなたが、都心のマンションに特化した住宅購入サポートFPを目指すとします。このときのブランディングとは
「都心のマンションといえば、○○さんね」
という状態を読者の中に作ることです。この状態を作ることができれば、読者が都心のマンションを購入したくなった時、真っ先にあなたの名前を思い出して連絡を取ってくれるようになります。
こういう状態を作るためにやるべきことはたくさんありますが、SNSで読者とつながりを作り、読者に強い印象を残すのも一つの有効な方法でしょう。
例えば都心マンションに関する記事を書きながら、一般公開できないレベルの情報や、お試しサポートの募集をアメンバー限定でやるような企画も面白いと思います。
そのためにアメブロが使えるなら、もちろん使っていいと思いますね。
本格的にアメブロを活用するなら、外部のアクセス解析、具体的には
いずれも難しいことはありません。
以前のアメブロはGoogle Analyticsに非公式対応でしたが、今ではGoogle Analyticsに公式対応しています。
公式ページを見てやってもらえればいいのですが、なぜか僕が見たタイミングでは画像が壊れていましたので、ここで改めて方法を記しておきますね。
まず、あなたのGoogleアナリティクスアカウントに「アメブロのプロパティ」を作成してください。プロパティとWEBサイトはほぼ1対1だと思って構いません。
例えば僕のアメブロのGoogleアナリティクスの設定は
のようになっています。このデフォルトのURLは正確に設定してください。
Googleアナリティクスの「管理画面」→「トラッキング情報」→「トラッキングコード」と進み、「トラッキングID」の部分を確認します。
UAから始まる文字列になっているはずですが、これを控えておきましょう。
ついでアメブロの「外部サービス連携設定」画面を開き、先程のトラッキングIDを「Google Analytics設定」欄に記入します。
最後に「設定する」ボタンで保存すれば完了です。
これで終了。簡単でしたねー!
googleサーチコンソールも同様の手順で設定できますが、アナリティクスよりほんの少しだけ複雑になります。とはいえ簡単ですので、ついでにやってしまいましょう。
サーチコンソール(Google SearchConsole)を開き、ドメイン選択メニューから「プロパティを追加」を選択します。
Google Analytics同様、あなたのアメブロのトップ画面URLを入力し、「続行」します。
「所有権の確認」という画面が現れるので、「HTMLタグ」を選択し、「図の青色部分」のみ、コピーします。この時点で確認ボタンは押さないでください。
アメブロの「外部サービス連携設定」画面を開き、今コピーした文字列を「Search Console(旧ウェブマスターツール)の設定」欄に貼り付けましょう。
貼り付けたら、設定ボタンで保存します。
さて、ここで少々コツがあります。アメブロに設定したあと、実際にアメブロに反映されるまでには「しばらく時間がかかる」ようです。
どれぐらいの時間がかかるか、僕も正確には測っていませんが、少なくとも設定直後には反映せず、4時間ぐらい放置したらいつのまにか反映されていました。
ということで、しばらく時間をおいて次のステップに進んでください。1日おけば、さすがに大丈夫でしょう。
時間をおきましたか?
ではこちらに進んでください。
Googleサーチコンソールに戻り、「所有権の確認」画面から「確認」ボタンを押してください。
こちらの画面が表示されれば、連携完了です。
以上、お疲れ様でした!
その他、Google Analyticsの初期設定などはこちらの記事も参考にしてください。
アメブロは10年以上前からある老舗の無料ブログですが、ユーザー数の多さやその独特のSNS的機能から、注目され続けてきました。
今回、商用利用ができるようになり、無料ブログとしての利用価値が少し上がったと思います。
利用を検討しているFPの方は、この記事を参考に、活用してみてくださいね。
なお、文中でも言いましたけど、WordPressブログを軸に集客する基本は変わりません。
無料ブログだけというのはさすがに商用では厳しいと思います。必死で育てたブログがある日突然削除されるリスクというのは、時間的、経済的、そして精神的にも計り知れない苦痛でしょう。
もしまだWordPressブログを立ち上げてないなら、こちらの記事も参考に、1日でも早く立ち上げてくださいね。
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