よく
「忙しいので…」
という人は多いと思います。
何かを断るための方便とかなら構わないのですが
本気で言っているとしたらそれ、大問題ですね。
そもそも、忙しくしていることに
何の意味があるのか、
真剣に考えてみたことがありますか?
「忙しい」というのは、真剣に考えもせず
軽々しく言う言葉ではないと思います。
目次
「忙しい」というのは、実はとてもよくない状態です。
これは3つの意味でよくありません。
一つ目は、忙しいという言葉から分かる通り、
心を忘れてしまうということです。
人として、心を忘れていいはずがありません。
二つ目は、一つ目と関連していますが
忙しいがゆえに満足してしまう危険があること。
そして三つ目は、忙しいという状態が
実は仕事の効率がとても悪いかもしれない
ということです。
これらはとても重要なことですので
詳しく見ていきましょう。
まず最初の問題点。
忙しくて満足してしまう問題です。
「どうだ、俺(私)はこんなに忙しいんだ。スゴイだろ?」
というタイプ。
意外と多いんではないでしょうか。
「いやそんなことは無い。忙しいのは嫌いだし、
できれば楽に収入が得られればいいと思っている」
という人でも、
ちょっと活動をやめたり、休日何もすることがないと
ソワソワしたりするタイプの場合は危ないです。(苦笑)
「忙しさ追求型」とでもいいましょうか、
忙しくすること自体が目的になっている感じの人ですね。
忙しいのが好きと言っている人は
まだ正直な分、いいですが
口では忙しいのが嫌いと言っている人は
余計タチが悪いです。
あなたは大丈夫ですか?
と、偉そうに言ってますが、
実は僕もこのような「忙しさ追求」に
陥っていたことがありました。
特に独立当初は忙しかったサラリーマン時代から一転し
平日も自由な時間を手にしてしまったので
とにかく勝手が分かりません(笑)
そこで、少しでもチャンスがあれば
手当たり次第にいろいろやってみる、
という状態になってしまったんですね。
今考えればそんなやり方では
絶対うまくいかないのは明らかなんですが
当時は手探り状態で分かってなかったんだと思います。
で、途中でなんかおかしいと思い始め、
将来に繋がりそうにない活動を
一旦全部、やめてみました。
するとどうでしょうか。
今まで忙しくしてたから、
深く考える時間も無かったわけですが
時間が出来るといろいろなことを考え始めます。
時間が出来て楽になるはずなのに、
逆に「かなり不安」なんですよね(汗)
この不安な感じがするというのが実は重要で、逆に言えば、
将来なんの利益も生み出さない活動に没頭し、
それで安心してしまってたってことです。
つまり、口では
「もっと状況を改善しなきゃ、成功しなきゃ」
と言いながらも、実は状況を一向に改善できない、
成功にはつながらない活動をして
心の中で安心してる状態です。
これじゃぁ、いつまで経っても
状況が変わるはずがありません。
セミナーに行きまくって、
資格を取得しまくって、
ボランティア活動まで行って…。
で、それ、あなたの収入につながりますか?
ってことです。
「いや、無収入でいいんだ!」
という慈善家とか趣味なら別にいいですけど、
そうではないですよね。
もちろん、ずっと不安な心境では
精神衛生上よくありませんから、
また何か始めることも大切です。
でも一旦リセットしようと思ったなら、不安に駆られて
「とりあえず手っ取り早い何か」に
着手するのはやめましょう。
活動を再開する場合、
「あなたの成功に役立つ活動以外には手を出さない」
という条件を絶対厳守してください。
そうしなければ、またもとの黙阿弥ですからね…。
それからもう一つの問題点。
忙しいのが好きな人は、
効率の悪い場合があります。
そりゃそうです。
忙しいことが好きなので、
多少効率が悪くても、意に介しません。
いやむしろ、「忙しくするという目的のために」
体力自慢と言わんばかりに、効率無視で
ゴリゴリの体力で仕事を無理やりこなしていきます。
まぁもちろん、体力があること自体は
悪いことではないと思いますが、
一番良くないのは
「効率の考え方自体が悪い」ことです。
どういうことかというと、
そういう人の効率の考え方が間違っているか
そもそも効率という概念自体、軽視しているか
無視していたりするんですよね。
効率を軽視したり無視した時点で、
長期的にはその人や組織は終わります。
(将来、より高効率な人や組織、道具に置き換わるからです)
組織の中にこういう人が増えてくると
組織全体の効率が下がっていき
ブラック化していくんですよね。
ブラック度が濃くなってくると、
馴染めない人が鬱になってしまったり
最悪自殺してしまったりすることは
既報のとおりです。
ですので、これは絶対改めないといけないことです。
組織って、会社のことだけではないですよ。
家庭内でも、同じことです。
余談ですが、こういう
「忙しさ追求型」や
「効率軽視・無視」の人は
必ずいます。
こういう人(人が悪いのではなく、考えが悪い)を撲滅するには
きちんと教育していくしかないと思いますが、
やや面倒な問題として
そういうタイプの人が過去にゴリ押しで成果を出したがゆえに、
上司の座につき、組織が停滞、劣化していく。
というジレンマがあります。
こうなる前に手を打つか、
この上司を説得したり教育するしかありませんが
ここまで来るとなかなか問題の根が深くなりますので
できればそうなる前に手を打つのがいいでしょうね。
僕の印象ですが、古い企業、歴史のある企業の方が
こうした「根深い問題」を抱えているように思います。
トップの考え方が間違っていると
組織が迷走するのは当たり前。
マスコミを賑わせているのが歴史ある大手だったりするのは
このせいかもしれません。
話を戻しますが
「今の若いやつはたるんでる」
などという口癖のある上司がいたら、要注意です。
恐らく、過去の成功体験から
「忙しくしてないと評価されない」
という強迫観念のようなものがあるのでしょうから
忙しくしていなくても成果を出せばきちんと評価される
同じ成果ならむしろ忙しくしないほうが高く評価されるということを
根気強く浸透していく以外になさそうですね。
さて、組織の話になりましたが、
これは個人でも同じことです。
組織の例えの方が分かりやすいと思うので出したのですが
個人に置き換えてみても同じように
「過去の成功体験」というのがあります。
昔、とにかくゴリゴリに頑張って大きな成果を出した、
という成功体験がある場合は要注意です。
確かにそれで成果が出る場合もあるんですが、
だからといって今後もそれで成果が出る保証はないですし
冷静に考えれば、方法としては良くないでしょう。
同じ成果を出すなら、
より少ない時間や労力で出せる方が
いいに決まっています。
頑張るのがいけないということではなくて、
成果が出ない場所、方法で、
闇雲に頑張っても無意味だということです。
それは社会にとっても、あなた自身にとっても
お金と時間と労力の無駄遣いであり、
決して褒められたことではありません。
できれば、今すぐにやめて欲しいことです。
あなたは、成果の出る場所で頑張っていますか?
将来の収入につながりますか?
今一度、点検してみてくださいね。
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