人気者になりたいFPさんや、「人気FP」の追っかけのようなFPさんは、要注意ですよ。
目次
そもそもですが、人気者、人気FPになりたいと願う場合、どうすればそれを実現できるんでしょうか。
ちょっと、考えてみましょう。
人気者=たくさんの人に慕われている
という状態ですから、当たり前ですが、たくさんの人にあなたの魅力をアピールし続ける必要があります。
リアルで会ってもいいですし、ネットでご自身の魅力をアピールしてもいいです。
今ならYouTubeを使えば、個人でも視覚的魅力を簡単にアピールできるでしょう。
そうした努力をし続ける必要があります。
人気YouTuberの動画を観たり、その動画投稿数を見れば、どれぐらいの努力が必要なのかは想像できるはずです。
もう一つ大事なのは「運を掴む」ということ。
単にアピールし続けるだけではなかなか人気に火がつかない、ということはよくありそうです。
それこそ「運」なのでどうしようもない面もありますが、テレビや経済誌など莫大な読者数を有するメディアに露出することが出来れば、一気に人気に火が付くことも
夢では無いでしょう。
ただしこれはあくまでも運です。
努力だけではどうしようもない部分が少なからずありますので、そこは十分理解しておく必要があります。
あなたがFPとして活動したいとしてその目的はなんでしょうか。
もしあなたの目的が、
「人気者になること」
だとすると、困ったことになってしまう可能性が高いです。
人気というのは自分ではなかなかコントロールしづらいものです。
何が多くの人の心を掴むのかはやってみなければ分かりません。
例えば古坂大魔王のPPAPのように、実は随分以前から取り組んでいてずっと知る人ぞ知る状態だったものが、有名人に一言取り上げられた途端に一気に大ブレイク、ということもありますよね。
逆に、運良く人気者になれたとしても、それを維持するのは並の努力と運では無理です。
相当なポテンシャルを持った芸能界のタレントであっても、一過性の人気だけで消えていく人が大半ですから、FPとして人気を維持するのは相当過酷だろうということは普通に理解できると思います。
このように、人気というのは得るのも維持するのも相当エネルギーや運が必要なことですから、そもそも「人気者」であること自体難しいことであると言えます。
でも、その魅力や魔力に取り憑かれてしまい、「人気者」になることが目的化してしまうと…かなり悲惨なことになりかねません。
芸能界には、落ちぶれた「元」タレントの悲哀話が掃いて捨てるほどあります。
(それ自体が、お金を生むコンテンツになっているほどですから相当でしょう)
FPも同じことで、人気が目的化してしまうとこの「悲哀話」の一つに数えられることになりかねません。
本人が気にしなかったり、ビジネスにさほど影響がないなら特に問題はないのですが、人気=目的になってしまっているので、本人のモチベーションやビジネスにも
大打撃となってしまうでしょう。
これは相当不本意なことだと思います。
人気を得る事自体は、悪いことではないです。
あなた自身の努力もあるでしょうし、運も実力の内と考えれば、人気が出るのは良いことでもあります。
でも、決して人気を追いかけないようにすることをお勧めします。
人気を追いかけてしまうとどうしても(人気が出た時の)高揚心から、中毒症状のようになり、果ては人気がないとダメな人間のように感じてしまうことになるからです。
そうなると、かなりヤバイ状態ですよね。
人間の価値なんて、人気で測るようなものではないですし(仮にそうなら普通の人はほとんど価値がないということになってしまう)そもそもFPの目的って、ソコではななかったはずです。
また、こうした症状の予備軍として、「人気FPを崇拝する」というのもあります。
人気FPを見ながら「いつかああなりたい」という願望は、自分も人気FPになりたいという気持ちの現れですから、危険な兆候だと考えてかまわないでしょう。
人気者になりたいという願望は多かれ少なかれ誰でもあるかもしれませんが、実はそのレベルというのは精神の発達段階で言えば割と初期段階にあたります。
なぜかというと、「人気者になる」という目的は「自分事」だからです。
そういう「自分が」という願望の現れが「人気者になりたい」ということである可能性が高いわけです。
「自分が」というのは、英語でいえば「ego-(エゴ)」です。
そしてこの思想にハマった状態がエゴイズムです。
誰でも自分が大切なのは言うまでもないことですが、自分しか見えていない状態というのは子供の精神状態と似ていますね。
また世界的ベストセラーの「7つの習慣」によれば、自分事は成長の一番最初の段階に位置付けられています。
それが一概に悪いということではないです。
誰でもそこは通過するポイントですしそれを踏まえて、成長していくからです。
ですが、その状態のままというのはFPとしてやはり大きな違和感がありますよね。
さて僕は、多くの人がビジネスでいまいち成長できない原因の一つに、この精神の発達段階があると思っています。
厳しい言葉で端的に言えば、「エゴイズムから抜けられてない」ということです。
ではどうしたらいいのでしょうか。
やはり基本に戻って、「顧客目線で考えられるかどうか」です。
お客さんは、かなりエゴですよ(笑)
お客さんが考えているのは
そんなことばかりです。
これはもう、どうしようもないことです。
お客さんの精神発達が未熟だと言っているのではありません。
お金を払おうとしている人は、どうしてもその対価を求める心理状態になってしまうんですね。
お布施のように、ありがたく払わせて頂きます、というような方はかなりレアでしょうから。
これに対してあなた自身も「エゴ」でぶつかっていくと言うまでもないですがうまくいきません。
ですからお客さんに対しては、あなた自身のことはひとまず置いておいて相手(お客さん)に何を与えられるのか?を第一に考える必要があるでしょう。
それも多少与えるレベルではなく、本気で大きな価値を与えられるようになれば、それに見合った成長が得られるのもまた当然のことかなと思います。
この考え方を「軸」に持つようにしてください。
お客さんは基本エゴ(な状態の人が多い)ですから、お客さん同士、すなわち自発的には解決できない悩みを抱えています。
だからこそ、「あなた」という存在が光り、お客さんにとって「特別な存在」になります。
結果として、ビジネスが成長していく、と考えるようにしてください。
そのためにはやはり人気者になりたいなどというエゴで狭い発想はやめて、一段階上に上る必要があります。
あなたが芸能人でも無ければ、ぶっちゃけあなたが人気者かどうかなんてお客さんにとってはどうでもいいことでしょう。
もし人気者になることがお客さんの価値向上につながる場合は「あくまでも手段として」取り入れるようにしましょう。
手段であれば、失敗してもあなたが落ち込む理由は全くありません。
人気者かどうかなんて、その程度で十分です。
ご心配なく。
一見、地味で目立たないFPが、きちんと集客してお客さんからの信頼も厚い、というのはよくある話です。
というか、目指すならそういうFPを目指すのが健全だと思いますね。
それで結果として有名になったり人気者になったりするなら、それは純粋に喜んだらいいのではないでしょうか。
もし人気が薄れても、元に戻るだけですので全く問題はありませんしね。
常に健全な精神状態で、お客さんに価値を与え続けていけば成功しないはずがありません。
まずあなたが目指すべきなのはこちらなのです。
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