FP版 集客記事の書き方2「アイデアの出し方・膨らませ方」

こんにちは。行列のできるFP事務所プロデューサーの林です。

集客のための記事の書き方講座、第2回は「記事アイデアの出し方、膨らませ方」です。
前回同様、講座の対象者は記事執筆の初心者から中級者入り口ぐらいを想定しています。

僕の知識と経験内の話ですので、この方法が全てではないですし、合う、合わないなどの相性もあると思います。
ですので、気軽に読んでもらって「あ、これいいな!」「この方法は知らなかった(忘れていた)」というのがあれば、ぜひ採用してみてください。

知識を増やすことも大事ですが、記事を書くことがまず大事です。
先入観を捨てて、どんどん実践していきましょう!

この記事で学べること

    • まずは効率よく、正確に情報をインプットする方法
    • 関連キーワードツールで、キーワードのアイデアを膨らます方法
    • キーワードプランナーで、検索ボリュームを調べる方法
    • ライバル記事から、記事の発想を膨らます方法
    • キーワード調査の限界とは?

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目次

「記事アイデアの出し方・膨らませ方」を動画で学ぶ

記事アイデアの出し方と膨らませ方(レジメPDF)

FP必須の情報収集法

FPにとってお金に関する情報収集は必須の日常業務でしょう。
FPは知識を活かす仕事なのに、知識の源である情報収集を怠っては話が始まりません。

FPにとって情報収集は、コンサルティングの基礎力を向上するためであり、記事を書く(アウトプット)のためのネタ探しでもあるんです。

とはいえ、FPは忙しくて時間の制約も大きいです。そこで以前、FPのための情報収集法についてこちらの記事に詳しく書きました。

無料・格安でできる!超多忙なFPのための情報収集術

まだご覧になってないなら、ぜひ一度ご覧ください。

内容について要約すると

    • 忙しいFPは無料情報ではなく、有料情報で情報収集の効率化・正確化を図ろう
    • にお勧めの情報源は「FPジャーナル」「FPいまどきウォッチング」
    • 新聞系では「日経新聞、毎日新聞+ウォール・ストリート・ジャーナル」
    • 雑誌は「dマガジン」
    • ジャパンナレッジやFP手帳でのチェックもお勧め

です。

その他、SNSによる情報収集は、普通にされていると思うので詳しくは割愛しますが、全てのSNSをチェックしようとすると時間がかかりすぎるので、基本戦略として「ターゲット層が読むメディア」をチェックするといいです。

例えば年配層であればFacebook、若年層であればTwitter、若年女性であればInstagram、といった感じです。
幅広い層にアプローチしたいなら、まずはFacebookとTwitterを押さえておけば十分でしょう。

各SNSの年齢構成について分かりやすい記事がありましたので、こちらにご紹介します。

https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/

Gaiaxさん、ありがとうございます!

キーワードを調査する

さて情報収集は毎日抜かりなく行ったとして、ではそれだけで集客できる記事を書くことができるでしょうか。

もちろん、あなたの書きたい記事を書いてアクセスが集まる場合も無くはないです。
ですが大抵の場合、あなたの書きたいことを書くだけではアクセスが集まりにくいです。
その理由は「需要(キーワード)調査」をしてないから。

書きたいことを書いても、みなが求める情報でなければ、当然アクセスは増えません。

そこで、キーワード調査をするのが一般的です。

初心者でもできるキーワードの調査方法をお伝えします。

関連キーワードツール

ではそもそもどんなキーワードが世の中で流通してるんでしょうか。
という疑問を解決してくれるのが「関連キーワードツール」です。

関連キーワード取得ツール
https://www.related-keywords.com/

例として、iDeCoについて調べたいとしましょう。
関連キーワード取得ツールの検索窓に、「iDeCo」と入力して「取得開始」ボタンを押すと、こんな感じでたくさんの関連キーワードが出てきます。

画面の左半分は「関連キーワードの一覧」、右半分は「全キーワードリスト」や「知恵袋」系の情報が分かりやすくまとめられています。

この結果を眺めているだけでも、いろいろ記事アイデアが浮かんでくると思います。
特に「全キーワードリスト」について、次に説明するキーワードプランナーで検索ボリュームを調べてみると、どの関連キーワードにどの程度需要があるのかが一目瞭然になるのでお勧めです

また、「Yahoo!知恵袋」のタイトルも並んでいますが、これを見ると検索者の「悩み」を推測することができます。
記事というのは基本的に検索者の「悩み」を解決するものですから、こうした知恵袋の情報も記事ネタを膨らませるアイデアとして貴重なのです。

ぜひこのサイトはブックマークして、積極的に活用するようにしましょう。

Google広告のキーワードプランナーで検索需要を調べる

関連キーワードについて調べたら、次にそれぞれのキーワードの検索需要(検索ボリューム)を調べてみましょう。

検索ボリューム調査に便利なのがGoogle広告が提供しているキーワードプランナーというツールです。

Google広告
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/

Google広告のアカウントを作成(無料)し、ログインします。ログインしたら、「ツールと設定」メニューから、「キーワードプランナー」を開きます。

「検索のボリュームと予測のデータを確認する」の方を選択して、先程の関連キーワードを入力すると、検索ボリュームの画面になります。

ここで「過去の指標」タブを選択すると、キーワードの過去の検索ボリュームを確認できます。

個人が狙う検索ボリュームとしては、「100〜1000」というのが経験則です。

それともう一つ重要なポイントは「あなたの顧客が含まれるであろうキーワード」を選択することです。

もし、検索ボリュームが非常に小さくて10〜100だとしても、あなたが狙う「濃い」お客さんが使う検索キーワードであれば、それは外せないということになるんですね。

無料で使えるツールですので、ぜひ活用してくださいね。

もちろん広告費が使えるなら、広告でアクセスを集めてみるというのも一案です。
資金に余裕のある企業等であれば、最初に広告費をかけてサイトの立ち上げを加速する、というのが一般的です。
ただ、FP個人の情報発信の場合、少なくとも最初からそこまでの必要はないと思います。
むしろコツコツと記事を積み上げたブログの方が、信頼性が高まるでしょう。

ライバル記事からアイデアを膨らませる

では、ある程度キーワード候補が上がってきたら、次は実際にそれらのキーワードで検索してみて、どのような記事が読まれているのか調べてみましょう。

これは、そのキーワードを検索して上位表示された記事がよく読まれている、ということになります。
検索キーワードは、検索者が読みたい記事を上位表示させますので、これは検索エンジンの定義みたいなものですね。

なので実際に検索してみるのが一番なのですが、キーワード候補が多いと、この調査自体に非常に時間がかかってきます。
例えば検索上位10記事だけ読むとしても、キーワード候補が10個あれば、100記事読む必要があります。結構、大変ですよね。(汗)

そこでまずは「記事のタイトルと見出し」だけ調査してみる方法をお勧めします。
タイトルと見出しだけでも、その記事の構成や内容を推測することができるからです。

見出し(hタグ)抽出ツール(ラッコツールズ)
https://rakko.tools/tools/3/

左上の検索窓にキーワードを入力し「検索上位サイトから抽出」ボタンをクリックすると、右側に抽出結果が表示されます。

最初はタイトルとURL、右側に記事の文字数が表示されています。
右端の「+」をクリックすると、記事内の見出しが表示されます。

たまに記事とは関係ない見出しが表示されることもありますが、それは自動ツールの限界。上手に利用していきましょう。

さて、どういう観点でこの結果を見るかですが

    • 主にどういった記事が並んでいるか。もし共通点があるなら、それが検索ニーズである可能性が高い
    • あなたが「ライバルよりよい記事」が書けそうか
    • あなたの発想を膨らませたり、気付きを与えてくれる記事があるか

要は、このキーワードの検索需要を狙うなら、上位表示させるのが手っ取り早いわけです。
なので、「どういった記事を書けば上位表示されるのか?」を考える手がかりにしてほしいわけですね。

共通点があって、検索ニーズが把握できれば、それについて詳しく書けば上位表示されるかもしれない。

既に上位表示されているライバル記事より、分かりやすく、突っ込んだ記事が書けるなら、それで上位表示されるかもしれない。

あるいは、あなたのオリジナルの記事が書けるなら、それで上位表示されるかもしれない。

という感じです。

例えば上記の検索結果であれば、「iDeCo 運用益」という検索キーワードに対して、「iDeCoの運用益が非課税」という項目が多くの記事に含まれていることが分かります。
となれば、あなたが記事を書く際にこの項目を含めれば、上位に食い込める可能性が高くなるはずです。

また、経験談や、経験から得た知識などがあれば、記事の具体性が増して読者に喜ばれるでしょう。

ライバル記事が、解説記事ばかりであれば、そうした体験談のような記事が上位表示される可能性もあります。
実際、上の例でも体験談のような記事が上位表示されていました。

ならば「解説記事+あなたの体験知識」みたいなのも、上位表示されるかも?といった発想ができますよね。

ライバルのマネをして蹴落とす、という発想ではなく、ライバルから発想を膨らませて、どんな記事が読者に好まれるか?という発想をしましょう

ライバル記事を見て、どうしても記事の発想が膨らまないなら、そのキーワードはやめて、次のキーワードを調査していきましょう。

キーワード調査は決して万能ではない

さてここまで、キーワードの調べ方について詳しくお話してきました。

この方法でやれば、アクセスアップ間違いなし!…と、いいたいところですが、実はキーワード調査には限界があります。

必ず上位表示するとは限らない

関連キーワードも、検索ボリュームも調べた。記事の内容も、構想できた。
で、実際記事を書いてみると、全然上位表示されない…ということもあります。

上位表示まで時間がかかることも多いので、すぐにがっかりする必要はありませんが、必ず上位表示されることが保証されているわけではない、ということは覚えておくべきです。

そうした記事には、残念ながら検索エンジンからのアクセスは集まりませんが、あなたの読者に役立つ記事であれば、いくらでも活用方法はあります。

    • メルマガで紹介して知識を増やしてもらう
    • SNSでシェアしてフォロワーに読んでもらう
    • YouTube動画やセミナー資料、PDFレポートなど、2次コンテンツ元として流用する

そういう視点で考えれば、キーワード調査だけにこだわるのは「視野が狭い」といえなくもないです。

キーワード調査はたしかに重要です。
ですが、あくまでもアクセスアップしやすくするための戦術の一つ、と考えておいてください。

記事が書けなくなる!?

キーワード調査に関しては奥が深く、ノウハウだけで一つの本が書けるようなものだと思います。
ただし僕は、FPがそこまでやる必要はないと思っていて、キーワード調査の本質を知って基本的なことができれば大丈夫です

というのも、キーワード調査に依存してしまうと「自分の意見や主張が書けなく」なったり、「自分がイヤイヤ」需要のあるキーワードに関する記事を書き続けてしまう場合があるからです。

もちろん仕事ですから嫌でも書け、という考えもあるかもしれませんが、そのやり方では、結局長くは続かないと思います。
それにイヤイヤ書いた記事は、読者も「つまらん記事やなー」と感じるでしょう。
そうなってしまうといくら需要のあるキーワードを狙っても読まれないという、本末転倒が起きます。

ですので、あなたが書きたい(ターゲットに届けたい)と思う記事をベースに、プラスアルファでキーワード調査を加えてみるというアプローチがお勧めです。
全く需要がないキーワードについて書くより、多少需要があると見込まれる方が、書くモチベーションも上がりますからね。

SNSや新しいキーワードは別

アクセスが生まれる場所というのは、なにも過去の検索需要だけではありません。

    • SNSによる口コミ
    • 新しく生まれるキーワード

などに関しては、関連キーワードや検索ボリュームは何も教えてくれません。

もしあなたが、「こういう新しいネタについて書いてみたい!」とか、「このネタは絶対面白いので、シェアが増えそう!」といった記事アイデアをお持ちなら、検索需要を一切無視して書いてみるのも、全然構わないと思います。

記事を書くにあたって、あなた自身がワクワクするか?というのも、結構重要なことだと、今までの経験から感じています。
そのためにも、アンテナの感度を高め、普段から情報収集を欠かさないようにしておきましょう。

「あ、これいいな。」とか「これについて書きたい!」というインスピレーションを逃さないために、いつでもメモを取れる環境を作っておくといいです。
スマホのメモアプリやToDoアプリなんかが、お勧めですね。例えば僕はアイデアがひらめいたとき、スマホの「Wunderlist」というアプリにすぐメモるようにしています。

アプリについて話始めると長くなるので(笑)今回は割愛します。

記事アイデアの出し方、膨らませ方まとめ

以上、情報収集と検索需要の調べ方を中心に、記事アイデアの出し方と膨らませ方についてお話しました。

最後に今回の要点をまとめておきます。

    • まずは効率よく、正確な情報をインプットしよう
    • 関連キーワードツールで、キーワードのアイデアを膨らまそう
    • キーワードプランナーで、検索ボリュームを調べよう
    • ライバル記事から、記事の発想を膨らまそう
    • でもあなたが「面白い!」と思う記事が書けるなら、ときにはキーワードを無視してOK!

次回は「記事の具体的な書き方」です。

お楽しみに!

FP版 集客記事の書き方講座3「反応が良い構成法と記事タイプ」

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