分かりやすい記事こそ読まれる記事!FPの記事の書き方とは?

こんにちは。行列のできるFP事務所プロデューサーの林です。

あなたがFPなら、仕事がら、記事を書くことも多いかと思います。ただFPが書くマネーコラムなどで、内容が詰め込まれすぎているものをしばしば見かけますね。

読者に満足してもらえるよう色々な要素を含めようとする考えは素晴らしですが、その結果、記事でもっとも伝えたいことがぼやけてしまいわかりにくくなることがあります。

これを防ぐには読者に伝えたい情報(テーマ)を一つに絞ることが重要です。

この記事ではテーマを一つに絞るべき理由とその具体例について解説していきます。

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目次

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読者が知らないことは「全て難しい話」

読者が知らないことは、書き手が簡単だと考えていても読者にとっては初めて聞く内容なので、理解するためにさらっと読み流すことができません。

読者にとって知らないこと、わからないことがたくさん含まれていれば、その都度、その事について考える必要があり、文章全体の流れを見失ってしまい、その記事が何を伝えたいものなのか曖昧になってしまいます。

記事を作成する際、まずは伝えたいこととその事を読んでもらいたい読者像を考えなければなりません。

何か伝えたいことがあるから記事を書くはずなので、伝えたいことを考えないで記事を書くということは少ないでしょう。

しかし、その記事が役に立つであろう読者について、きちんとイメージできていないということはよくある話です。

記事のテーマについて、それを調べる読者はどれくらいの知識レベルなのか、その情報を知りたい理由は何なのかなど、読者像をリアルにイメージしなければいけません。

それができなければ、読者がすでに知っているような内容や求めていない情報を記載してしまう可能性、または理解に必要な前提知識を省略してしまう可能性が高まります。

そうなると記事内に読者の求める情報が含まれていても途中で読むのをやめられてしまうのです。

記事のテーマについて知識を得たい人はどのような状況にあるのか、どういう経緯でその情報を知りたいと考えているのかをしっかりと洗い出しておきましょう。

読者の知識レベルを見極め、読者が読み進めやすくなるよう、読者の知っている言葉を使い、書き手がわかっていても読者が知らない前提情報を逃さず記載することが大切です。

記事はあなたが書きたいことを書きたいように書くものではありません。記事は読者が理解するためにある、ということを忘れないでください。

1記事内で読者の知らないことは一つに絞る!

読者がわからない情報を一つの記事にいくつくらい入れても良いのでしょうか?ウェブ記事やコラムの場合、答えは「一つだけ」です。具体的には、読者が知りたいテーマ以外については、読者が既に知っている内容にすべきだということです。

知りたいテーマ以外についても書かれていると、それも理解しようとして、本来得たかった知識がその他の知識によってぼかされてしまう、または上書きされてしまうのです。あるいはこれは「難しい記事」という印象を与えてしまい、途中で読まれなくなるかもしれません。

得られる情報が増えた方がメリットになると考えられる場合もありますが、一度に多くのことを学んでも、全て理解できる可能性よりも一つも理解できなくなる可能性のほうが高いです。

覚えなければいけない項目や理解しなければいけない項目が増えれば増えるほど難しくなりますし、反対に少なければ少ないほど理解が深まります。

新情報を一つに絞るということは、読者にとってわかりやすい記事を書くための効果的な方法だと言えます。

具体例として投資の「リスクとリターン」に関する記事を書く場合について説明します。

例)リスクとリターンは盛り込みすぎ?

投資に関する記事のよくあるテーマに「リスクとリターン」があります。

リスク、そしてリターンという二つの言葉が含まれている通り、この記事には読者にとって2つの未知の情報から構成されています。

読者はリスクはマイナスになること、リターンはプラスになることと勘違いすることがよくあります。この意味でのリスクは元本割れリスクのことを表しており、投資におけるリスクとは意味が異なります。

一方で、実際の投資リスクは変動の幅を表します。マイナスになることだけでなくプラスになることも含め変動する幅が大きい商品はリスクの高い商品となることはFPなら誰でも理解していますよね。

では読者の勘違いを避けながら、分かりやすく伝えるためには記事をどのように構成すればいいでしょうか?

アイデアはいくつかありますが、例えば預貯金しか知らないレベルの読者を想定するなら、「預貯金のリスク」について説明すればいいでしょう。

当然ながら、預貯金にもリスクがあります。例えば変動金利の預貯金であれば将来もらえる利息が変化しますので、その将来の変化が投資のリスクとなります。

リスクの意味を誤解していた読者は当然

「え?預貯金なのにリスクがあるの?」

となりますが、そこから正しいリスクへの理解が始まることでしょう。

この事例は「リスク」に焦点を当てており、リターンについては「預貯金の利息」と読者が既に知っている情報を元に構成しています。このように構成することで、読者がリスクについて正確に理解することができます。リターンについては改めて別の記事に書けばいいでしょう。

このように、読者にとって分かりやすい記事にするには、リスクかリターンのどちらかのみを分かりやすく説明すべきだということです。

まとめ

記事執筆に慣れていないFPは、読者のためを思い、多くの未知のことを一つの記事に盛り込もうとしてしまいがちです。特に勉強熱心なFPが、陥りがちです。

しかし実際には読者の知りたかった一つの情報を見つけにくくしてしまい、理解の邪魔になってしまうのです。であれば、一つの記事では一つのテーマにフォーカスし、読者にとって分かりやすく書くべきでしょう。

記事のテーマ以外は、読者が知っている内容で書くようにしましょう。そのためには読者の知識レベル、置かれた状況をリアルにイメージするように心がけてくださいね。

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