FP版 集客記事の書き方講座3「反応が良い構成法と記事タイプ」

こんにちは。行列のできるFP事務所プロデューサーの林です。

集客のための記事の書き方講座、第3回は「記事構成法と記事タイプ」です。前回同様、講座の対象者は記事執筆の初心者から中級者入り口ぐらいを想定しています。

前回はキーワードを中心に、記事アイデアの膨らませ方についてお話しました。今回はいよいよ、記事アイデアが決定して記事を書いていく具体的な方法になります。

この記事でご紹介する内容はこちらのとおりです。

    • 記事の原則は①分かりやすく、②体験談などを交えてオリジナリティを出せればベスト。
    • 記事の構成はSDS法やPREP法を基本に、複雑にせずシンプルでOK。
    • 記事タイプは「データ引用コメント記事」「レビュー記事」「ノウハウ/ハウツー記事」「Q&A記事」など、目的別に使い分けよう
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目次

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構成法と記事タイプ(レジメPDF)

記事の書き方は、あるようでない?

などと、大上段に振りかぶって書き始めましたが、正直、記事の書き方というのはあるようでないんです。

というのも「読者に刺さればそれでいい」からです。
誰も提供できてない貴重な情報が書かれていれば、構成がまずくても皆読みますし、どんなにキレイに書いたとしても、凡庸すぎたら刺さりません。

となるとこの記事も終わってしまうのですが(笑)、こういう感じで書くと刺さりやすいよ、というある種経験則みたいなのはありますので、そちらをご紹介していきます。

特にこれから記事を書き始める初心者FPは、ひとつの「とっかかり」にしてください。

基本原則その1「とにかく分かりやすく書く」

記事の書き方の詳細に入る前に、記事の原則をお話しておくと、「とにかく分かりやすく書く」が大原則です。

分かりやすい例でいえば、専門用語を使わない、などがあります。
特にFPのように知識が豊富な人は、ついうっかり専門用語を使いがちになります。

例えば初心者を対象にNISAの簡単な説明をしてみましょう。

(文例1)NISAとは少額投資非課税制度のことで、平成26年から令和5年の間、投資期間が設けられており、5年毎にロールオーバーすることで最長10年間の非課税期間を享受することができます。

という説明文と、

(文例2)NISAは2014年から始まった新しい非課税制度です。年間120万円まで投資することができ、最長5年間、投資で得た利益に税金がかかりません。
2023年までNISA口座で新規の投資ができます。

という説明文であれば、どちらが分かりやすいでしょうか。

おそらく、FPであればどちらも理解できると思いますが、NISAを知らない投資初心者の方は、後者の方がより分かりやすいはずです。

その理由を箇条書きしておきますね。

    • 文例1の「少額投資非課税制度」「ロールオーバー」という専門用語が初心者には理解できません。
    • 文例1は和暦、2は西暦ですが、平成から令和にまたがる期間ですので、西暦のほうが一般的に分かりやすいでしょう。
    • 文例2はロールオーバーについて説明していませんが、既にロールオーバーできる期間を過ぎていますので、これからNISAを始める初心者にロールオーバーの説明は不要です。

このように、専門用語を極力使わず、贅肉をとり、読者に最大限分かりやすい記事を書けば、読者は喜んで読んでくれます。

記事は読者のために書くのであって、あなたの書きたいことを自己満足で書くのではない、という点は必ず覚えておいてくださいね。

もう一つ注意点として、一般的に読者はあなたが思っている以上に初心者です
これは読者をバカにしているのではなく、あなたの想定レベルが高すぎるのです。
読者は毎回初めて話を聞くレベル、ぐらいの想定でちょうどいいと思います。

基本原則その2「オリジナリティを出す」

分かりやすい文章を書くことができたら、もう一つトライしてほしいことがあります。

それは「記事に、あなたのオリジナリティを出す」ということ。

先にNISAの例で、初心者に分かる記事を書いたとします。それはそれで有益な記事だと思いますが、その記事をあなたが書く理由はなんでしょうか?

例えば仕組みの話だけであれば、恐らく誰が書いても似たような構成、内容になっていくはずです。となると、読者に「あなたの記事を読む理由」がなくなっていきますよね。

そうなると、せっかくのあなたの記事が、その他大勢の中の1つになってしまいます。これでは非常にもったいないわけですね。

誰でも書ける記事ばかりかいてもつまらないので、そこに「あなたらしい何か」がなければ、存在理由が薄れていってしまいます

そこで体験談や経験談、主張が生きてくるんです。

これはなにも、特殊な体験、経験でなくてもOKです。例えば先の例なら

NISAは2014年から始まった新しい非課税制度です。年間120万円まで投資することができ、最長5年間、投資で得た利益に税金がかかりません。
2023年までNISA口座で新規の投資ができます。

実際私も、2014年にNISA口座を開設して100万円を投資してみたんです。
すると、2019年には12万円の利益となりましたが、税金がかからずに全額利益受け取ることができたんです!これは嬉しかったですね。

という1文が入っているだけで、文章全体が生き生きとしてきますし、具体的なイメージも湧きますよね。

また、あなた独自の視点からの主張もおすすめです。
100%主張ではだめですが、後ほど説明する「データ+コメント記事」形式を応用すれば、あなたの主張に説得力が出てきます。
こうした記事は他の記事との差別化ができるので、ブログの力がつきます。

このような体験談、経験談、主張はあなたの「オリジナルコンテンツ」です。
これがあるだけで、他のブログやオウンドメディア記事に負けにくい記事にしていくことができるんです。

読者は制度の話も好きですが、あなたの話も聞きたいのです。
大したことでなくても全然構わないので、あなたのオリジナルな経験、知見をどんどん入れていきましょう!

なお、体験談などを入れられなくても、誰よりも分かりやすい、読んでいてすごく面白い、などもオリジナリティになることがあります
突出した記事が書けるなら、それはそれで「読者があなたの記事を読む理由」になるでしょう。

典型的な記事構成法「SDSとPREP」

基本的なところが理解できたので、次に記事の構成を見ていきましょう。世の中に記事の構成は多種多様にあるようですが、有名どころのSDS法とPREP法をご紹介します。

SDS法とは「要約(Summary)→本文(Details)→要約(Summary)」の頭文字で、

    • 冒頭の要約
    • 本文
    • 最後のまとめ

という構成です。図にするとこんな感じ。

SDS構成

もちろん本文を1つのパートにしなければならいわけではなく、長くなれば複数のパート(見出し付き)に分けて構いません。この記事もSDS法で書いてますので、具体例として参考にしてください。

また新聞記事などもこの構成(の一部、SD?)が多いようです。まずはこの構成が使いこなせるようになれば、困ることはないでしょう。

PREP法は「ポイント(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→まとめ(Point)」の流れをとる構成です。
広い意味で捉えれば、これもSDS法の一種といえます。

SDSより少々複雑(具体的?)ですが、より説得力のある記事を書きたい場合に使うといいと思います。
でも使いにくいなら、無理して使う必要はありません。

冒頭でもお話しましたが、世の中にある記事の構成はこれだけではありませんし、あなたオリジナルの構成で書いて、それで読者を惹きつけられるなら全然問題ありません。

どんな構成で書くか迷ったら、この2つを思い出してください。

具体的な記事タイプ

大きな構成が決まったら、中身の詳細を決めていきます。これもいくつかの典型的な例がありますので見ていきましょう。

データ引用・コメント記事

データを引用して、それについてコメントや解説を書くことで展開していく記事です。

ビジュアル的なデータや、あまり知られてないけど面白そうなデータを見つけたら、それを解説するだけでも読者にとって有益です。

割と固い記事になりがちですが、データがあるぶん、説得力が増すというメリットがあります。PREP法との相性が良い記事だと言えるでしょう。

特にFPは数字を大事にする職業ですので、データ引用からの記事は書きやすいですよ。

レビュー記事

ツールや新着記事、定番の方法などについて、あなたの経験、知見について書く記事です。

流行りのツールなどを「使ってみた」形式でレビューすると、多くのアクセスが集まる場合があります。

例えばこちらの記事は、マネーフォワードについて書いた僕のレビュー記事です。

ずいぶん古い記事なので、累積アクセスもかなり多いです。現在は落ち着いてますが、それでもまだアクセスが来ます。

このように、うまくハマれば非常に大きなアクセス増が見込めますし、なによりあなたの「体験」が元になってますので、オリジナルコンテンツとして差別化もできます。

お勧めの書き方の一つですね。

ノウハウ・ハウツー記事

説明するまでもないと思いますが、お金にまつわるノウハウやハウツーの記事です。大半の記事が、このカテゴリに収まるのでは?と思われます。

ノウハウ、ハウツー記事は読者も好きでアクセスが集まる定番記事ですが、ネット上ではあまりに多すぎるので「差別化が難しい」というデメリットもあります。ですから出し惜しみせずにどんどん記事にしていきましょう。

もちろん、あなたオリジナルのノウハウやハウツーであればよいのですが、それもなかなか難しいですよね。ですので、単にノウハウやハウツーを書くだけでなく、あなたがやってみた体験談などを入れるのがお勧めですね。体験談についてはこの記事の前半に詳しく書きました。

Q&A記事

Q&Aというか、読者からの質問に答える記事です。

読者からの質問というのは非常に貴重です。というのも、一つ質問があれば、その10倍以上の読者が似たような疑問を抱いている可能性があるからです。ですので、そうした質問に答えると読者には非常に喜ばれます。

Q&A記事はアクセスを集めるのが難しいですが、読者との距離を縮めるにはもってこいです。 また、他の読者にも「このFPにはちゃんと問い合わせがあるんだ!」という実績のアピールにもなりますので一石二鳥なのです。

日々、ノウハウ記事などを書いているなら、時折こうしたQ&A記事を混ぜるといいでしょう。僕のブログにも、時々Q&A記事が入っています。

ただし有料相談メインのFPは、無料で答えることに抵抗があると思います。その場合は、

    • 無料での回答は公開回答に限る
    • いつ回答できるかは分からない。回答しない場合もある

ということを質問者に伝えればOKです。

回答しない場合もあるのに回答してもらったら、質問者は嬉しいですよね。
そういう意外性を作ることもできます。

記事の構成法と内容まとめ

以上、駆け足ですが記事の構成と内容について僕の考えも交えながらお話ししました。

要点をまとめておくと

    • 記事の原則は①分かりやすく、②体験談などを交えてオリジナリティを出す
    • 記事の構成はSDS法やPREP法を基本に
    • 記事タイプは「データ引用コメント記事」「レビュー記事」「ノウハウ/ハウツー記事」「Q&A記事」など

となります。

冒頭でも申し上げましたが、記事の書き方はこれが全てではありません。
他にもたくさんありますし、オリジナルな書き方で読者を魅了してもいいでしょう。

ただ、まだあなたが記事を書く初心者であれば、まずこれらの型にハマってみてもいいと思います。
そこから、あなたの得意な型や、オリジナルな型を生み出していけばいいのですから。

はい、ということで今回の講座は以上です。

次回は最後になりますが、「魅力的な記事タイトルの付け方と矛盾」。

たった1行なのに、これがなかなか難しいのがタイトルの奥深さです。多分、タイトルがバッチリという人は、もともと素質があるか、本職のコピーライターぐらいでしょう。
とはいえタイトルは非常に重要ですから無視するわけにもいきません。

僕もタイトルをマスターしているわけではないですが、初心者が押さえておくべきポイントを解説しますね。

次回もお楽しみに!

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