こんにちは。行列のできるFP事務所プロデューサーの林です。
集客のための記事の書き方講座、第4回は「タイトルの矛盾とタイトルの作り方」です。
前回同様、講座の対象者は記事執筆の初心者から中級者入り口ぐらいを想定しています。
前回は記事の書き方の原則と、初心者が使っても見栄えしやすい記事の型についてお話しました。
今回はその記事にタイトルを付けて、いよいよ公開です!
目次
タイトルを付けなくていいなら、どんなにラクなことか!
でも記事にはタイトルがなければなりません。
なぜなら、タイトルには次のような大役が課せられているからです。
名は体を表すの言葉通り、タイトルはあなたの記事の内容をわずか1文で要約しなければなりません。
読者はその1文を読み、あなたの記事を読むべきかどうか、つまり、読者にとって貴重な人生の10分をあなたに捧げるかどうかを判断するのです!
これがいかに重要なことか、おわかりでしょうか。
もしタイトルがしょぼかったら、如何に記事の内容が濃く、面白く、読者にとって重要なことであっても、そもそも開いてもらえません。 開いてもらえないということは、その読者にとっては最初からなかったも同然なのです。
逆にタイトルを的確に、魅力的に作ることができれば、読者は記事を読んで満足し、あなたは適切な読者をたくさん集めることが出来ます。
さて、タイトルに課せられた上の2つの役割が、ある意味、矛盾をはらんでいることにお気づきでしょうか。
そう。タイトルには、読者のためとあなたのための、2つの役割があるのです。
読者の時間は限られていますので、読みたい記事だけを読みたいと思っています。
しかしながら、記事を書いたあなたはできるだけたくさんの読者に読んでほしいと思っている!そこに駆け引きと緊張感が存在しています。 そうしたことが、タイトル付けを一層難しくさせています…。
例えば
【訃報】我が親友を亡くした悲しみが癒えない件
のようなタイトルの記事があったとします。これを見た読者は、なにか旧年来の親友を失って悲しみにくれている人なのかな、と思うかもしれません。
しかし記事の内容が「ペットのメダカの1匹が死んだ」だったらどうでしょうか。
もちろん、メダカの生命を軽んじるわけではありませんし、飼い主が感じることですから、本当に悲しみが癒えないのかもしれません。しかし、タイトルの一般的なイメージからちょっと離れてませんか。
そういうノリを好む読者もいるかもしれません。
まぁ、例が悪かったかもしれませんが、そういう「書き手の都合を優先するタイトル」が付いた記事は結構たくさんあります。そしてそのような記事があるブログには、がっかり感というか、残念感が漂います。
二度と来ないとまでは言いませんが、できれば避けたいなと思ってしまうのです。
そうなってしまうと、逆効果です。一時はアクセスを集められても、ファンとなるような読者がつかず、結果として集客できません。
先のタイトルであれば、
【訃報】手塩にかけたメダカの死がショックすぎる件
であれば、記事の内容と著者の悲しみの2つが的確に伝わるので、読者も気持ちよく記事を読めます。さらに記事の内容が良ければ、あなたのファンになるかもしれません。
このように、タイトルに課せられた2つの役割のバランスを取ることが大切になってきます。
このことから、読者をがっかりさせずにインパクトのあるタイトルを付けたければインパクトのある内容が、興味を惹くタイトルを付けたければ興味を惹く内容がなければならないことが分かりますね。
つまり、名は体を表すの通り、タイトルのテクニックばかり弄しても全然ダメで、結局はコンテンツも大事だということがいえます。
タイトルは読者とあなたの記事をつなぐ「メッセンジャー」です。
読者にとっても、あなたにとっても、納得のいくタイトルを付けたいですね。
冒頭からやや小難しい話をしてしまいましたが、タイトルの重要性は理解したとしても、いつかはあなたの記事を世に公開しなければなりません。
タイトルの品質はともかく、タイミングよく公開していくことも重要ですからね。
では、僕みたいにタイトル付けが苦手な(?)あなたのために、タイトルを付けるための経験則やコツをお話していきます。
タイトルには、記事を書く前と、書いた後の2つのバージョンがあると僕は思っています。
記事を書く前のタイトルは「あなたがこれから何を書くべきかの道標(みちしるべ)」です。
これがなければ記事の内容があっち行きこっち行き彷徨うことになってしまいます。
これではなかなかいい記事にならないので、まずはあなたが何を書くべきか、焦点を絞るためにタイトルを付けましょう。
何を書くかの意思表示と考えてもいいかもしれません。
次に、記事を書き終えた後のタイトルは、先程お伝えした「読者とあなたの記事をつなぐメッセンジャー」です。
記事を書く前はあなたのためだけのタイトルでしたが、書いた後は読者とあなたをつなぐためのタイトルになります。
その重要性は先程示した通りですが、もしかしてあなたは「書く前のタイトル」そのままで公開してやいませんか?
もしそうなら、今日から改めましょう。
記事を書いた後に、改めて「読者が読みたくなるタイトルはなにか?」を考えてみてくださいね。
もちろん嘘偽り無く、的確に伝わるタイトルであることも大事です。
タイトルを考えるのは結構面倒なので、サボる人も多いかもしれません。
しかしながら、タイトルの効果は大きいですので、ここをズボラしないことが長期的にあなたをラクにしてくれるでしょう。
よく、SEO関連の記事を見ているとタイトルについて
などという内容を見かけます。
もちろんこれらには理由があり、キーワードを左寄せするのは「人間がタイトルを左から読むから」であり、30文字前後なのは、検索エンジン等に表示される文字数の制約から来ています。
さらにその根本に、そもそも人間(日本人)が1行で読める文字数が30文字前後だという経験則があります。
このような経験則は他にもあると思いますので、参考にしてください。
ただしこれらの経験則を金科玉条のように扱って絶対視するのもよくありません。
何事にも例外がありますし、あなたが狙っている読者にはまた違うルールが存在するかもしれないからです。
例えばこの記事のタイトルなら、「タイトル」というキーワードを一番左に持ってくるのがいいはずです。
ですが連載ですので連載名が先に来ています。このような例外は検索すればいくつも見つかるでしょう。
一方で、このように細かな部分に注意を払うことで、たとえ良いアイデアが出なくても、誰でもタイトルの質を高めることが出来るというメリットがあります。
なお、タイトルの文字数は制限されているので、入り切らないキーワードは見出しに使うとベターです。
経験則は便利ですので、上手に活用したいですね。
ご存知の方も多いかもしれませんが、タイトルアイデアに悩んだときに、タイトルを自動生成してくれるツールがあって、それが参考になります。
いくつかのツールがあり、ここでは全てご紹介はしませんが、サービスをまとめて紹介してくれている良記事がありましたので、こちらにご紹介しておきます。
記事作成、ブログに使える!記事タイトル自動生成サービス(Ferret+)
https://ferret-plus.com/7258
大変分かりやすくまとまっており、参考になるのでタイトルに悩んだらぜひご覧くださいね。
このうちの一つ「メガトリ」を試してみました。
https://rakuzanet.jp/megatori/
「作成する」をクリックするごとに、違うタイトルが生成されます。
上の「Googleの検索効率がものすごく上がるタイトルの検索技10個まとめ」なんかは、自然な感じですぐにつかえそうな印象ですね!(でも、記事内容が思い浮かびませんが…笑)
日本語として少々変な部分もありますがそこはあくまでツールなので、あなたのアイデアを膨らませたいときに利用してみてください。
他にも、
といった要素を盛り込むと、読者の興味を惹きやすくなります。
ただしやり過ぎるとタイトルのイメージと内容が乖離していき、実際に記事を読んだときのがっかり感が増すことになりかねません。
そうなると、冒頭でお話したように結局集客できないという残念な状況になってしまうので、こうしたテクニックは「ほどほど」に使うとよいと思います。
やはりターゲット読者に内容を分かりやすく知らせる、というのがタイトル付けの王道だと思います。
タイトルの重要性といくつかのテクニックについてお伝えしました。
せっかく苦労して書いたあなたの記事が読まれるのも読まれないのも、タイトルが決めます。記事を世の中にリリースする最後の仕事として、タイトル作りに取り組んでくださいね。
最後に本記事の内容を要約しておきます。
集客記事の書き方連載、いかがでしたでしょうか。
連載は今回で一応終了になります。一連の記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
もし「もっとこういう話が聞きたい」「ここが分かりにくかったので、より詳しく教えてほしい」などのご要望がありましたら、遠慮なくコメントをお寄せくださいね。
いろいろ言ってきましたが、結局記事は数稽古。
常に書きながら、少しずつレベルアップできればそれでいいのです!
ではまた僕のメディア(ブログ、メルマガ、YouTube…)でお会いしましょう!
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