銀行業界は激しく変化している。あなたはどうか?

銀行業界の変化が激しくなっていますね。

当の行員はもちろん、周辺業界や
その他の業界でも他人事ではありません。

業界の変化を乗り切る方法を
探っていきます。

目次

銀行の構造不況は仕組まれていた

週刊ダイヤモンド(7月28日号)に
銀行の特集が組まれていましたね。

読みました?
これ。

マイナス金利、人口減少などの外部環境の変化から
銀行は構造不況だと言われて久しいですよね。

(でも数年前まで、メガバンクは巨額の利益を
享受してたんですけど…なんと変化の早いことか)

このように銀行業界の変化が激しいのですが
メガバンク、地銀ではそれぞれ事情が異なるようです。

どちらも苦しいことに変わりはないのですが
メガバンクは「国際」部門の収益がある分
地銀よりも選択肢が多いわけですね。

ただそのせいもあってか
メガバンク内人事の「国際化」も
急速に進んでいるんだとか。

今では国際経験がなければ
頭取候補にもなれないという
そんな時代なんですね…

さらにはフィンテックという名の
黒船にも襲撃されていて
課題が山積している状況なのです。

そしてさらに窮地に追い込まれているのが
地方金融(第一、第二地銀)。

地銀は地域金融に縛られている分
メガバンク以上に守られていた業界だと
いえます。

でもそれは地域金融が機能している間だけの話で
今や融資残高を積みましても金利は知れているわけです。

そのビジネスモデルが今や崩壊寸前なわけですから
今後、大きな変化や撤退は免れないでしょう。

国際業務ができない地銀は
メガバンクのような戦略が取れませんから
やはり地域に根付いた新しいビジネスモデルを
模索していく必要が出てくるわけですね。

従来の行内出世コースは絶たれた?

もう一つ重要な変化がフィンテック圧力による
「軽量店舗」への転換です。

三井住友銀行の動きが早いですが
残るメガバンクもいずれは
軽量店舗化していく計画です。

そうなると、従来の転勤族→支店長
出世コースは自ずと減少、もしくは
消滅していきますよね。

こうなってくると行員として組織に残るにしても
どうやって生き残っていくべきか
戦略転換を余儀なくされます。

個人が生き残るために

環境変化自体は、個人ではどうしようもないですが
それを理解した上で、組織の内外で生き残るためには
どうすればいいんでしょうか?

考察してみましょう。

行員だろうと誰だろうと、果敢に環境変化に適応する努力

7月19日付け日経新聞に
福井銀、スタートアップ起業の販売支援 業務代行し固定収入に
という記事が掲載されていました。

ベタ記事に近い小さな記事でしたが
僕は非常に重要だと考えています。

記事を読めば分かりますが
従来の営業網を活用するとはいえ
これって銀行業務とはほとんど関係ない
「商店」「商社的」なビジネスですよね。

福井銀行の動きは
2つの意味で重要です。

  • 他の地域金融に先駆けて、ビジネスモデル改革を行った
  • 行員業務の外に出た
ビジネスモデルを先駆けて作ることは
当の福井銀行員にとっても、また他行に対しても
強烈なインパクトとなります。

また、業務内容が融資業務等、いわゆる
銀行業務の枠内にとどまっていないことも
重要なポイントです。

要は、行員に対して

「行員であることをいい意味で忘れなさい」

という、トップからのメッセージではないでしょうか。

「行員=エリート」という古いイメージを引きずっている人は
新しい時代では取り残されてしまいますよ
というメッセージともいえそうです。

今後、このような「銀行以外の業務への進出」が
どんどん進んでいくと考えられます。

行員にとっては慣れない業務で大変かもしれませんが
これだけ事業環境が厳しい銀行業界においては
このように変化を自ら起こせる組織や個人しか
生き残っていけない可能性は高いでしょう。

生き残るためにどれだけの変化が必要かは
周りの環境と自行がどれだけ「ズレている」かで
決まります。

そしてそのズレは何もしなければ
時間と共に拡大していきますから
できるだけ早く変化し始めるのが
長い目で見て楽になれるのでは
ないでしょうか。

FA的な働き方を志向する

これは銀行に限った話ではないですが
今後銀行がどのように変化していくにせよ
あなた自身が「プロフェッショナル」を
追求していく重要性に変わりはありません。

従来、行員であれば厳しいノルマをこなす
若手から中堅時代を経て、その後は行内派閥と
力学を読み取って出世していく処世術が
一般的と言われていました。

各行によって多少文化の違いはあるにせよ
金融庁の前身である大蔵省の組織モデルが
原型と言われていますから、大まかな流れは同じでしょう。

ですが、もう理解していると思いますが
今後この流れが一変する可能性が高いです。

環境が激変しているわけですから
当然行内の様子も激変するでしょう。

具体的にどのように変化するか予断はできませんが
確実に言えることは「競争し、淘汰する力が働く」
ということです。

僕も競争の激しい電機業界にいましたが
多分、銀行とは違うプレッシャーが
あったように思います。

常に自己研鑽し、
プロとして自分の立ち位置を確保する。

そういうことが重要になってきます。

もっと進めば、働き方改革と相まって
「契約プロフェッショナル」としての
働き方も現れてくる可能性があります。

スポーツ界のフリーエージェント(FA)を
想像してもらえれば分かりますが
能力のある人が組織と契約して働く形です。

今まで、能力の有無に関係なく

社員 > 契約社員

という構図だったのが

(能力の無い)社員 < (能力のある)契約社員 という力関係に変わっていくということですね。 詳しく書き出すと長くなるのでやめますが
他業界ではそういう変化が既に現れてきている
ということは覚えておいてください。

結局、

「自らの能力を磨き続ける」

ということがこれからますます重要になってきます。

そしてこの重要性は何歳になっても変わりません。

40代だろうが、50代だろうが、60代だろうが、
能力を磨くこと、学ぶことをやめた時点で
ドロップアウトしたと考えていいでしょう。

逆に、能力を磨き続ける人は
組織の中であれ外であれ、
重宝され続けるということです。

いくら能力が高くても、チャレンジ精神のない人は淘汰される

基本的に行員は高い能力を
持っていると言われています。

でもそれが世の中の役に立たなければ
何の意味もありませんよね。

エリート意識とかは一旦捨てて
本質的な部分を見つめ直していくのが
今後は得策でしょうね。

変化する時代にチャレンジ精神を失えば
あっという間に居場所がなくなります。

どんどんチャレンジしていきましょう!

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