ファイナンシャルプランナーの魅力を現役FPが解説してみた

こんにちは。行列のできるFP事務所プロデューサーの林です。

ファイナンシャルプランナー(FP)という資格は、よく耳にすると思います。

では、具体的にどのような勉強をするのでしょうか?誰でも取れる資格なのでしょうか?また、FPを取得した後、どのような場でこの資格を生かすことができるのでしょうか?

この記事では、そんな疑問を解消するべく、簡潔にまとめてみました。

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目次

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ファイナンシャルプランナーとは?

そもそも、ファイナンシャルプランナー(FP)とは、どういう資格なのでしょうか?

ファイナンシャルプランナーには30年ほどの歴史があります。こちらのサイトにFPの歴史が分かりやすくまとめられていましたので、一度ぜひ読んでみてくださいね。

ファイナンシャルプランナーの歴史を知ろう

もともと保険外交員から始まっていることから、FPと保険販売・仲介との相性が良いことがうかがえます。実際、多くのFPが保険販売・仲介業を営んでいるようです。また2011年の東日本大震災後、被災者支援を行ったことからFPの認知度が向上しました。

FP(正式名称はファイナンシャルプランニング技能士、以下FPまたはFP技能士)は国家資格です。民間資格のAFP・CFP®もありますが、これらは後ほど説明します。

そして、資格を持っていなくてもFPの仕事はできますが、資格を取得して初めてFP技能士だと名乗ることができます。そのため、信頼性の高い資格といえます(ただし単に「ファイナンシャルプランナー」と名乗ることは誰でもできます)。

FP技能士は1級~3級まであります。FPとして働きたい方は、2級以上を目指すことをおススメします。

FPは、一言でいえば、「お金の専門家」です。

人生は、進学・就職・結婚・出産・子育て・老後など、ライフイベントが盛りだくさんです。それらのイベントを楽しむ・乗り越えるためにも、資金計画が重要になってきます。

その資金計画を立てる際に頼りにされるのが、ファイナンシャルプランナーです。個人のライフプランに合わせて、お金に関する相談・アドバイスを行います。

ファイナンシャルプランナーって役に立つの?

ぶっちゃけ、FPといっても名称独占というだけで、ホントの役に立つの?といぶかしげにこの記事をお読みのあなた。

ファイナンシャルプランナー(FP)の活躍の場は、たくさんあります。

企業内でも、独立・開業でも、どちらでも選択できます。

社内FPの例としては、銀行、保険・証券会社、不動産業界にて、自分が担当するお客様に向けて、保険や住宅ローンなどの相談に乗ることが挙げられます。

また、大企業では、社員に向けてライフプランの相談に乗るなど、FPの知識を発揮する場もあるかもしれません。

そのほか、FPとして講演会を開いたり、執筆活動を行ったりすることもできます。進学支援や就労支援のために、高校や大学で相談会を開くこともあるようです。

ファイナンシャルプランナーの資格のとり方

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は2級を目指す方が多いのではないかと思います。この記事では、FP2級の資格の取り方について、簡単に説明していきます。

より詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

まず、2級の受験資格は、以下のいずれかを満たす必要があります。

  1. 3級技能検定の合格者
  2. FP業務に関し、2年以上の実務経験を有する者
  3. 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
  4. 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者

基本は、1.のとおり、FP3級に合格してから、FP2級を受験する方法です。

同時受験はできないので、最短で7か月程度かかることになります。独学であれば、2級・3級の受験料とテキスト代のみになるので、金銭負担は少ないです。

急ぎの方であれば、3.のAFP認定研修がおすすめです。

数万円受講料がかかりますが、最短3~4か月で資格取得することができます。研修終了と同時にAFPの資格を取得できるメリットもあります。

ちなみに、AFPは日本FP協会の民間資格で、2年ごとに更新が義務付けられています。

AFPに登録すると、年会費はかかりますが、毎月会報誌が送付されます。金融や経済などの最新情報を得ることができるので、FPの仕事にも役立ちます。

また、FPの資格には2種類あります。

日本FP協会認定の資格と金融財政事情研究会認定の資格です。

どちらも同じFPの資格ですので、ご安心ください。

ただし、試験内容に違いがありますので、注意が必要です。

FP2級試験の概要を以下にまとめました。

  日本FP協会 金融財政事情研究会
学科試験 マークシート形式
60問
(120分)
同様
実技試験 記述式 40問(90分)【科目】 資産設計提案業務 事例形式 5問(90分) 【科目(1つ選択)】 個人資産相談業務 生保顧客資産相談業務  損保顧客資産相談業務 中小事業主資産相談業務

FPの試験は、年3回(5月・9月・1月)実施されます。

ただし、時期によって、実技試験の選択科目の数に変動があります。選択したい科目があるときは、受験時期に注意が必要です。

(個人資産と生保顧客資産は常に選択できますが、損保顧客資産は9月のみ、中小事業主資産は9月及び1月のみ選択できます。)

受験料は、学科と実技で8,700円(学科のみ4,200円、実技のみ4,500円)です(2019年9月現在)。

試験内容としては、以下の全6科目から出題されます。

  • ライフプラン
  • リスク
  • タックス(税金)
  • 不動産
  • 相続
  • 金融資産

学科試験はマークシート形式、実技試験は記述式となっています。

‘実技’試験といっても、資料を読み解く問題で、重要テーマから出題されることがほとんどなので、あまり怖がらずにしっかり基本を押さえておきましょう。

学科・実技試験それぞれ60%以上正解すれば、合格です。

合格率は、学科が25~35%以上、実技が35~50%以上で、国家資格試験の中では比較的合格しやすい試験となっています。

勉強時間の目安は、150~300時間です。

毎年似たような問題が出題されますので、過去問を繰り返し解き、基本をきちんとおさえておけば、一発合格も可能でしょう。

ファイナンシャルプランナーの活用法

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得したら、実際にどのように役立つのでしょうか?

以下のとおり、4つのメリットを挙げてみました。

就職・転職に有利になる。

FPの資格取得が募集条件になっていたり、FPに関連する職種だったりすると就職・転職活動の際の自己PRとして有効に使えます。ただし実際にPRする場合は最低でもFP2級が必要で、FP1級が望ましいです。

FPとして独立・開業が目指せる。

FP資格を取得し、FPを名乗って開業することも可能です。FP2級でも丁寧に相談に乗ることで、ビジネスとして稼いでる人はたくさんいます。

独立開業するということは集客できなければ全く稼ぐことができない厳しい世界でやっていくということでもあります。そういった厳しい面はありますが、その反面、お客さんからの直接反応がえられるなど、企業の FP では得られないやりがいと充実感があります。

また収入にはリスクがありますが必ずしも収入が低いという意味ではありません。アイデアと努力次第でいくらでも稼げますので、企業内 FP のような収入の上限もないのです。

実際僕は独立 FP として活動していますが月収70万円、月収100万超も経験していますから実際に収入の上限がないことも理解できるでしょう。

ファイナンシャルプランナーの副業や独立に興味のある方は、こちらの人気記事も参考にしてくださいね。

仕事の幅が広がる。

例えば、銀行や保険会社・証券会社に勤めている方であれば、営業活動の一環として、FPとして保険の相談に乗ることができます。FP を名乗ればお客様からの信頼もアップするでしょう。

また、不動産業界の方であれば、住宅ローンの返済計画の相談、税理士の方であれば、中小企業の社長の個人的なお金の相談など、業務の幅が広がり、仕事のスキルアップに繋げることができます。

自分自身の家計管理に役立つ。

FPを勉強することで、資金計画が自分でできるようになります。

また、保険や住宅ローンの選び方も見極められるようになるので、情報に流されて損することを防ぐことができるでしょう。

ファイナンシャルプランナーの魅力まとめ

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得の方法、メリットなどについてざっと説明しましたが、いかがでしたでしょうか?

FPは、人生に寄り添う身近な資格です。仕事のスキルアップだけでなく、自分自身のライフプランや家計管理など、必ず役に立つ場面はありますので、取って損はない資格だと思います。

この記事が、みなさんの情報収集に少しでも役に立てば幸いです。

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