30代からの副業資格。コスパの高い資格はどれだ!?

こんにちは。行列FPの林です。

僕はCFP®資格を取得して独立FPとして活動していますが、世の中の大半の方は会社員として働きながら、何か副業が出来ないか、と考えておられます。

(僕の元にもそういう相談が多く届きます)

では副業で役に立つ資格とは何か、僕の経験と知識を元に考えてみることにします。

この記事が役に立つ人

    • 会社員で、副業をして収入アップを狙いたいと思っている人

     

    • 30代会社員で、転職や将来的な独立開業を狙っている人

     

    • 専門性を身につけて、社会に貢献したいと思っている人
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目次

副業に役立つ資格とは

僕の知識と経験といっても、FPはCFPを取得して実務も経験してるので多少は自信がありますが、その他の資格については資格ホルダーにお話や講演を聞いたり、書籍で勉強したに過ぎません。

ですので、多少、視点が偏っている面はあると思いますのでその点はご了承ください。ちなみに書籍は

お仕事がわかるシリーズ

などを参考にしています。というかこのシリーズ、著者の考えがよく伝わってわかりやすいです。興味のある資格があればぜひどうぞ。

あなたのキャリアをどう考える?

副業とはいえ、そこはやはり仕事であることに変わりありません。いい加減にやっていいはずがないです。なので副業であってもスキルアップは十分可能。となれば、キャリアとしての位置付けは持ちたいですね。

どれを軸にするかによって、大まかに以下3パターンぐらいが考えられます。

    • 会社の昇進を軸に考え、副業はそのためのスキルアップの位置付け

     

    • 会社と副業を別々にとらえ、収入のリスク分散と考える

     

    • 副業をキャリアアップ活動の一環と考え、独立も視野に入れる
要は、あくまでも会社を軸とするか、副業をキャリアアップの踏み台とするか、です。

これは良い悪いではなく、あなたがどう考えるか、どうしたいかで決めればいいですね。

資格はあくまで手段

ときに誤解されている方がおられるようなので改めて指摘しておきたいのですが、資格はあくまでも目的を達成するための手段だということです。

そしてその目的とは、会社の役に立ったりお客さんの役に立ったり、ということになります。決してあなたの自己満足のためではありません。

これを理解するために、わかりやすい例で考えてみましょう。

例えば資格の王様と言われている弁護士がありますよね。 一方で独占業務のないファイナンシャルプランナーとでは一般に弁護士の方が価値が高いと思われています。

ですが仮に、全く誰の相談にも乗らず、知識の活用やアウトプットもしない弁護士と、毎日ひっきりなしに相談に乗って悩みを解決しているファイナンシャルプランナーとでは一体どちらが社会的価値が高いでしょうか。

言うまでもなく、後者です。

結局のところ資格というのは「社会に存在する何らかの問題を解決するための手段」に過ぎません。仮に資格を10個も20個も持っていたとしても、資格の王様と言われる弁護士を持っていたとしても、それを問題解決のために役立てていなければそれは無価値なのです。

そのことをきちんと理解した上であなたが副業やキャリアアップに役に立つ資格とは何か?その手段としてあなた自身が有効と考える資格を取得するようにしましょう。

その戦略を立てずに単に上位資格を取ればいいという発想では失敗しますよ。

それと、資格を取得、維持するためにはコストと労力がかかります。収入として活かしたいなら、そのコスト、労力を上回る収入が得られるかどうかについても、きちんと検討しておきましょう。

 

副業資格のパターン

以下、これら3つの視点に立ったときに、どういった資格がいいのか、考え方をお伝えします。

会社を軸にしたいなら、社労士や中小企業診断士

企業内で活躍している割合が多いのが社会保険労務士(社労士)資格です。社労士は人事、労務のスペシャリストであり、当然ながら企業内で重宝されます。なので、人事労務畑の社員がより専門性を高めるために社労士資格を取ることも珍しくありません。これを勤務社労士といって、社労士の中でもポピュラーなパターンとされています。

一方、開業社労士といって各社と顧問契約を取り、独立して活動する社労士さんもおられます。元々ある会社の人事総務で働いていた社員が、より広い活躍の場を求めて独立開業するパターンも多いそうです。

社労士の主な維持コストである社労士会の年会費は各都道府県によって異なりますが、東京都の場合、勤務社労士が年42,000円、開業社労士が年96,000円となっています。また初期費用として登録免許税3万円、手数料3万円、社労士会への入会金が3万円から5万円と、それなりに費用がかかります。

戦略的に取得しましょう。

なお、士業の中でも社労士は女性比率が高いことも付け加えておきます。

専門分野は異なりますが中小企業診断士も似たような性格を持っています。中小企業診断士は中小企業の経営コンサルのスペシャリストで、独立して活動しているイメージが強いですが、診断士全体の3割ぐらいが企業内診断士だそうです。

社労士も中小企業診断士も、企業に強いこれらの資格があれば、会社内のキャリアにも有利ですし、いざとなれば独立も目指せる、という面白い資格だと言えるでしょう。

中小企業診断士の維持コストですが、中小企業診断協会への入会が一般的です。こちらも各都道府県によって異なりますが、東京都の場合入会金3万円、年会費5万円とややリーズナブルな印象。

しかも協会への入会は任意で、入会しなくても活動自体は可能です。また入会先も、居住地域に縛られることがなく、東京診断士協会に所属しながら京都で活動することも可能と、かなりフリーな感じです。

副業としてとらえるなら、中小企業診断士のほうがコスパは高いかもしれません。

あくまでも収入のリスク分散なら、FPやカウンセラー

会社との関係性は問わず、あくまでも新たな収入の一環として考えるなら、FPやキャリアカウンセラーなど、相談の幅が広い資格もお勧めです。

会社業務との利益相反を気にする必要が少ないですし、周りの人の相談から気楽に始めることもできます。

また近年ではWEBライターの需要が旺盛で、特にFP資格を持っていると単価が上がりやすい傾向があります。通常のWEBライターが1記事数百円程度のところが、FPなら、1記事で数千円などもザラです。

自宅で記事をいくつか書いて月数万、ライティングが苦にならないなら、がんばって10万円程度稼ぐぐらいのことはできるようになりますので、お勧めの資格ですね。

FPの維持コストは安く、FP技能士であれば年会費無料。民間資格であるAFP、CFPであればFP協会所属が必須ですが、それでもAFPが年12,000円、CFPが年2万円と他士業に比べればかなりリーズナブルです。

コスパが高く、副業での回収確率の高い資格といえるでしょう。

独立も視野なら、独占業務のある資格や、活動範囲の広い行政書士、FP

将来独立も考えているなら、独占業務のある司法書士、税理士、弁護士などの資格も視野に入ってくるでしょう。

しかし、僕は「上位資格思考」にはある意味否定的です。それにはいくつか理由があって

    • 独占業務があったり上位資格だからといって食えるわけではない

     

    • 仕事を得やすいかどうかは需要と供給で決まる
からです。

以前は看板を出すだけで仕事が取れ、安泰と言われていた弁護士や税理士資格でさえ、今は一生懸命集客しなければ仕事が入ってきません。それは、需要と供給が崩れ始めているからです。

一旦供給過多になると、独占業務が足かせになる可能性があります。ですから、結局は一長一短なのです。市場原理とは、怖いものですね。

その上、上位資格になればなるほど維持コストもバカになりません。例えば弁護士の場合、年会費が最も高い山口県で、年約116万円が必要です。

これで仕事が取れなければ、収入アップどころか、毎年大赤字。

上位資格を取りさえすれば食える、などとのんきな考え方をしているなら今すぐ改めましょう。

逆にFPや行政書士などのように、維持コストが安く、独占業務が(事実上)無い資格の方がフットワークが軽く、アイデア次第で何でもできます。つまり、需要と供給を見て需要が多いと思う分野に参入すれば、資格を活かして有利に顧客を獲得することも十分可能だということです。

ただし行政書士の維持コストはFPより高く、東京都行政書士会が年72,000円、政治連盟会費が年12,000円で、計84,000円です。このあたりはFPの1,2万円より維持コストが高くなりますので、きちんと戦略を立てたいところですね。

いずれにせよ努力は必要ですが、やっぱり重要なのはあなたの中で「将来これをやりたい」という熱意や希望でしょう。

それがなければ、キャリアプランもなにも成立しません。

 

30代からの副業資格まとめ

副業に役立つ資格という視点で、まとめてみました。

本文にも書きましたが、結局は「あなたが何をやりたいか」に大きく依存しているのは間違いありません。

資格によって維持コストや特徴が異なりますので、あなたがやりたいことの手段としてその資格が本当に役に立つのか考え、戦略的に取得するようにしましょう。

もちろん副業とはいえ、努力は必要です。資格はあくまでもスタートライン。そこから価値提供できるレベルになって、初めて稼げるのです。その点は肝に銘じておいてくださいね。

資格を探すなら、こちらのサイトも参考にしてください!→気になる資格がみつかるサイト・資格Hacks

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