CFP試験合格に欠かせない過去問。
ただ、過去問にもいろいろな種類があり、それぞれ特徴があります。
この記事で各過去問の特徴を比較しました。
CFP過去問選びの参考にしてください。
目次
CFP試験の対策には過去問のやりこみが重要で、実際僕も公式過去問のやりこみだけで全科目独学一発合格を達成しています。
僕が勉強したときに使ったのは、いわゆる日本FP協会の公式過去問です。
ただだからといって、公式過去問だけをお勧めするかというと、そうでもありません。
僕はこれを使ったというだけで、他の過去問のほうが勉強しやすいという方も、当然おられるでしょう。
また、どの過去問にも特徴があってコレ1冊で完璧、というものはありません。
ちなみに本記事ではCFP過去問に焦点を当てますが、CFPのテキスト(解説書や教科書)についてはこちらの記事で比較、解説しています。
↓
テキストと過去問を厳密に分けるのは難しく、例えばFPK研修センター教材付属の「重点ポイント」テキストは、過去問を題材にした重点解説(解説テキスト)になっています。
そこでこの記事では、CFP過去問として独立して販売されているものを重点的に比較・検討し、CFP試験勉強対策としてお勧めの1冊を選んでみました。
まず結論から申し上げると、こちらの過去問をお勧めします。
詳しくは以下でお話しますが、コンパクトに数回分の過去問が収録されていて最新の法令に対応もしています。
手間なく、過去数回分の過去問を徹底的に学びたいなら、文句なくこの1冊ですね。
ただ、これさえあれば良いというのではなくて、上記記事の勉強法でも触れていますが
「当日と同じ環境で解答していく」
練習(模試)用に使うなら、やはり公式過去問が断然使いやすいです。
精選過去問題集をやりこみながら、当日環境の練習用として公式過去問も1,2冊あれば完璧になるかと思います。
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
FKP研修センターが販売している「CFP受験対策オリジナル精選過去問題集」です。
名前が長いので、以下「精選過去問題集」といえばこれを指します。
精選過去問題集(2018〜2019年版)の冒頭に
本問題集は、過去に実施されたCFP資格審査試験を分析し、その重要度に応じて問題を取捨選択、解答解説等を2018年度の税制等にあわせて独自に改定したものです。
とあります。
「精選」と銘打つだけあってCFP過去問を分析、収集した問題集として重宝します。
この問題集のもう一つの特徴は、問題を独自に難易度で分類していること。
難易度は
さらに出題頻度も★印の数で示されていて
また重要度、出題頻度から総合的に、必ずやるべき問題も◎印で示されていて、とにかく様々な工夫のされた過去問題集だと結論づけていいかと思います。
メリットはやはり独自の難易度・出題頻度の分類データが得られることで、これを元に対策勉強を進めればかなり効率が良くなるでしょう。
また、最新の法令にも対応していますから、過去問特有の「時代遅れ問題」に頭を悩ませる必要もなくなります。
大きなデメリットは見当たりませんが、強いて言えば「試験環境の暗黙知」が読み取れないので、いわゆる「模試」には使えません。
後ほど説明しますが、暗黙知とは問題の出題順序や問題文の配置構成のことです。
これらの情報もCFP試験対策に必要になりますので、公式過去問や公開過去問を活用して情報を補完すれば完璧でしょう。
精選過去問題集は、過去問を効率よくやり込みたい人向けにお勧めの1冊ですね。
内容はFKP研修センターの精選過去問題集と似ていて、冒頭には
本書は、ここ数年の本試験問題、いわゆる「過去問」の中から出題頻度が高く重要な問題を70〜80問程度ピックアップして、オリジナルの解説を付した問題集です。
とあります。
また最新の法令にも対応しています。
元々山田コンサルティンググループが開発したCFP試験対策教材に付属の問題集という位置づけで、教材学習の補強として役に立つはずです。
ただし単独で購入する場合は
あくまでも教材を補強するための過去問、という印象を受けました。
もし、精選過去問題集でも足りないと感じたら、追加の問題集として悪くないかもしれません。
日本FP協会が販売している「CFP®資格審査試験問題集」という公式過去問があります。
これは全ての過去問の基本中の基本といえるでしょう。
1冊で各科目1回分の過去問と、その解答・解説がセットになっています。
試験後、数ヶ月経過したら最新の過去問が販売されますから、直前対策にも使えるでしょう。
また問題と解答・解説以外に巻頭に資格取得へのガイドという章があって
公式過去問はなんといっても公式ですから、本番試験環境と同じ設定で学ぶことが出来ます。
CFP試験の対策は知識を身につけるのはもちろんのこと
そうすると、問題のレイアウトや問題の出題順なども情報源として、重要になってきますよね。
例えば各科目の最初の方で基本知識を問うのは共通ですが、金融では最後の方でも共通知識を問います。
これらは知識さえあればすぐに解答できますが、最後の方に時間切れとなって手を付けられなければ非常にもったいないですよね。
こういう問題は、できれば時間のある最初のウチに解いておくのがテクニックです。
このような情報を確認できるのが公式過去問の強みであり、他のCFP過去問にはない特長です。
公式過去問の解説は比較的淡白で、各解説につき1/3ページからせいぜい1ページ程度のボリュームしかありません。
これだけで十分な知識を得ようとするには無理があります。
ですから、この過去問にテキストや解説DVDなどの教材がつく、というパターンが多いですね。
またCFP公式過去問には「電子版」があります。
単刀直入にいいますが、公式過去問の電子版はお勧めしません。
上記記事にも書きましたが、プリントアウト出来ないんです。(涙)
そうすると、プリントしてCFP試験までに何度も繰り返して解くということが非常にやりにくく、過去問は素直に紙版を購入されることをお勧めしますね。
公式過去問を使ったCFP試験対策はこちらの記事の「CFP試験の過去問は試験の本番に近い形でやる」に詳しく解説しています。
2016年度の試験問題から、日本FP協会のサイトでCFP過去問が公開されています。
当たり前ですが、試験問題形式そのままですから、本番環境を学ぶのにちょうどいい資料です。
もちろん、公式過去問の出題形式も本番と同じになっています。
ただし、公開過去問は問題と模範解答だけで解説が全くありません。
間違った問題を復習することが出来ませんから、あくまでも参考資料としての位置づけでしょう。
ここまでは「単独購入できる」過去問についてそれぞれ見てきました。
効率的な勉強法を望むならFPKの「精選過去問題集」一択のような気もしますが、もし教材の購入まで検討しているならもう一つご紹介しておきたい問題集があります。
問題集とテキストのハイブリッドのような感じですが、FPK研修センターの教材に付属している「事例演習と重点ポイント」という問題集です。
上記リンク先の、「基本テキストコース」、「演習解説DVDコース」、それから「強力合格コース」に付属しています。
実はこの問題集(テキスト)が非常によく出来ていて、頻出される過去問と、その徹底解説からなっています。
解説のボリュームが多いのが他の過去問とは違う特長で、これ1冊で知識も身につく形になっています。
残念ながら単独では購入できないのですが、CFP対策の教材も検討されているならぜひ選択肢の一つに加えておいて欲しいですね。
この「事例演習と重点ポイント」についてこちらの記事の2.2 「事例演習と重点ポイント」テキストについてに詳しく解説しています。
CFP試験の独学勉強法はこちらの記事で詳しく説明しています。
特に
3 CFP試験に独学で合格するための4つのポイント
が重要になりますので参考にしてください。
CFP資格審査試験対策に役立つ過去問について、単独購入できるものを中心にレビューと比較してきました。
お勧めのCFP過去問はFPK研修センターの「CFP試験対策オリジナル精選過去問題集」(精選過去問)です。
詳しくはこちらのセクションにも書きましたので参考にしてください。
CFP試験対策は過去問のやりこみが非常に重要です。
この記事を参考に、お気に入りの過去問が見つかれば幸いです。
CFP試験、ぜひ突破してくださいね!
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